容姿・経歴・その他メモ

A-4-3　忘れられない恐怖を体験したことがある
C-4-5　濡れ衣を着せられたことがある
B-5-1　異種族を怖がっている(いた)


修道者であり祈祷師であり処刑人。
愛銃の名を『ヤハウェ』と謳い、偏愛を寄せているが、彼にとって銃は『他者の罪を贖わせる為の仕事道具』であるため、銃の種類が変わろうが、偏愛するスタイルまでは変わらない。

生まれたころの名前はトンプソンだったが、修道者、祈祷師、処刑人と役職を都度変わっているのに同名では不自然だと思い、『修道者トンプソン』、『祈祷師エフィモヴィッチ』、『処刑人ロンギスト』として活動していくことになった。
とはいえ、処刑人の立場を利用するのはあくまで相手を贖罪させる時やストレス発散で悪人を都合良く粛清する時くらいなので、表立って活動することはあまり無く、よく耳にするのは修道者と祈祷師となっている。

さらにトンプソンは神の声が聞こえないため、神を崇拝していない。しかし一般的には神はあり、人民はこれを崇拝している事は百も承知なので、『神はきっとお赦しになるでしょう』という免罪符もとい責任転嫁を行使しやすい立場であるとして、身を置く安寧の場所として籍を置いている。その為、修道院関連の誓いである貞潔、清貧は順守しているが、上司への服従は全く守っていない。

祈祷師も口だけの役職に近く、シャーマニズムへの関心は持ち合わせているが、あくまでやっていることは『己の罪を冤罪とし、愛銃の弾丸が命中した者に贖わせる』こと。儀式でもその異常性を持ち合わせており、対象者に愛銃を持たせて「この銃を持ちなさい。銃口は額に置き、正座し、頭を深く下げなさい。そして、己の罪を懺悔なさい。声は出さず、心の中で述べるのです。懺悔を終えれば、そこの家畜に、一発、撃ち込みなさい。貴方の罪が込められた弾丸は、家畜に当たり、弾丸に内包された貴方の罪を家畜に着せるのです。しっかりと、殺意と、贖罪の気持ちを込めて。」
……要は、この銃は人民が己の罪を他者に償わせる銃であることの間接的なエビデンスにより証明させた銃。つまり、己の行動を正当化させる為の手段として、祈祷師になることを選んだのだ。

とどのつまり、彼を構築しているのは『濡れ衣に対する執着心』。
魔動機により生まれて間もないころ、彼は嘘がつけない性格だった。月日が経ってもその性質は変わらず、他者の為に全力で力を使い、世のためになればとあくせく働いていた。ある時はサンドバッグ、またある時は使い勝手のいい駒として扱われ、心の奥底には他種族に対する恐怖心が募っていた。しかしある日、当時彼が身を置いていた集落で暴行事件が起きた。容疑者はアリバイ工作に走っていたが、バレる可能性は大いにある。そこで、他者への濡れ衣を思いついた。その対象になってしまったのがトンプソン。アリバイ工作の末に出来上がった状況に、トンプソンの弁明は誰も信じてくれなかった。
そして彼は集落を追放された。集団に弁明も受け入れられず一方的に寄ってたかって詰められる状景がトラウマとなり、彼の心の悪性が膨れだした。ならば悪人になろうとかつての集落を襲い、その罪を全てあの容疑者へと着せて遠い場所へ逃げていった。
それから、彼は表は全てを赦す宗教人でありながら、裏では冤罪をいとわない無宗教者へと成り果てた。

しかし、それでも彼の善性は消えず、心の奥底ではかつての滅私奉公の銘は刻まれている。冒険者になった理由は、経験を積むことで、自分の悪性を受け入れ、新しい自分になれるかもしれないという希望を持ったからである。


性格は人の為と謳いながらも行動は自己中心的……ではあるが、自分にそこまで悪影響を及ぼさなければ、それぐらいならと他者の意見を簡単に譲歩してしまう。一応修道者であるゆえ貞潔と清貧は守っている為、知らない人からすれば模範的な修道者だが、貞潔はそもそも意味がなく、清貧は弾丸等でＧを持っていかれる為、単純にお金が貯まらないだけなのだ。
また、過去の善性とトラウマの影響からか、仲間意識は特別強い。孤高であることを良しとせず、平等に平和的な関係性を築くことを望んでいる。その為に悪性の鳴りを潜めろと言われたら……いやすまん無理だわ撃っちゃう。

名前の由来
トンプソン：元ネタの例の画像のイエスが持っていた銃トンプソン・サブマシンガンから
エフィモヴィッチ：グリゴリー・エフィモヴィッチ・ラスプーチン(wiki引用)から
ロンギスト：イエスを処刑した聖ロンギヌスから

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