変わらぬ約束を、果たす日がやってくるまで。


リヴァイアサンと呼ばれる幻想動物、そのうちの一体。
本来ならば深海にで棲む者であり、人間と交わすことはないはずだが、気まぐれかのように人の世に舞い降りた少女。
そして、偶然に当時ガーディアンズを立ち上がったコードウェルと出会い、わけあって決闘の契りを交わし、彼女に勝ったコードウェルはひとつの約束を取り寄せた。
即ち、ガーディアンズという組織への協力、自身の抱える弱き者を護ろうとする理想の実現。
途方もなく、無謀ではかない夢想である。しかしだからこそ、輝くものがあった。


「そう、私は彼の夢を愛していた」
「なので、私はここにいる、私が愛していた、かのはかなく、遠い夢想のために」


オルクスたる彼女の"領域"、それはリヴァイアサンの名の通り、果てなき海の色を呈する。
人の世に紛れる彼女にとって、本来の姿をとることはめったにない。
しかしいざしがらみを外した時が来たれ、禍々しい渦巻きが解き放った領域として展開され、その名の通りすべてを飲み込んでいくのであろう。