彼は生まれた時点でレネゲイドが不安定であり、レネゲイドによる過剰な防衛機構のあらわれとも言われる衝動『嫌悪』が、常日頃からあった。

それが『日常』である程に。

ストレスから栄養すら拒み、体調を崩しがちな自分を見捨てなかった両親に誠意は感じても、愛せない。

…近所の幼馴染みから好意を感じても、愛せない。

医者が治療に尽力してくれても、(成果がなかったこと込みで)、好きになれない。

彼にとっては、この世に嫌いなものが多すぎるのだ。気持ち悪いと思わないものがない位には。

嫌いなものを刻んでも、解体しても、壊しても、粉々にしても、嫌いなものは嫌いなものでしかなく。
不快感は消えてくれない。
嫌いなものを避けても五感の刺激が｜外界《きらいなもの》を伝えてくる。

しかし、
嫌いなものを排した結果、何もかもなくなって、それでも不快感が消えない方が恐ろしい。
『何もかも感じなくなって自意識はある状態』になっても、嫌悪感が消えなかったら、それはつまり、自分から無限に湧き、永遠に消えない嫌悪と向き合うことになる。

それならば、『自責でなく他責に出来る』方がマシ。
だからこそ、嫌いな外界を嫌いといえる今のがまだましだ。という
『まだマシな状態を維持する』ために、｜他人《きらいなもの》を助け、｜敵《きらいなもの》をその苛立ちと嫌悪感からナイフでズタズタにする。

彼は今日も、｜世界《きらいなもの》と折り合いをつけて生きている。


コンセントレイトという、オーヴァードには大体当たり前ながら、『人並を外れた』集中力は彼にはない。
常に｜外界《きらいなもの》に触れている彼には集中する事自体が難しい。
(集中するフリは出来る)
しかしながら、集中せずとも少し感覚を研ぎ澄ませれば、あるいは無造作であっても、刃物を扱うことは彼には容易い。
否、並々ならぬ努力と技術による『日常動作』だ。

彼の芸術技能も、知識技能も、彼なりに｜外界《きらいなもの》を愛そうと、自身の不快感を無くそうと努力をした結果なのだ。

最も、手加減なく他者を排除出来る白兵戦闘としての技能の方が上がってしまったのだが。


◎要約
レネゲイドが不安定で心身に負荷がかかっている。
その為、生きるための努力を毎日毎秒していて、
両親も幼馴染みも医者も『愛せない』ことに苦悩し、
治療に携わった医者からの話で学園の存在を知り、
一般人とオーヴァードが対等に過ごせる理想郷『を目指す』学園の姿勢に、自分の治療への希望を抱き、
両親と喧嘩別れをしてでも学園に向かった。

そんな、『学園で過ごす日々』に胸を踊らせただけの、男の子。

D 測定不能
1父母 〇P誠意/N悔悟
2県 初恵) 〇P好奇心/N不安
3土浦 奈南 〇P好感/N不安
4仮崎 リオ◯P誠意/N嫌悪 S
5クリス　P憧憬/◯N嫉妬
6青春 ○P連帯感/N隔意

持ち物：高速振動彫刻刀(ブレード)、文鎮(伸縮性警棒)、ナイフ、ウェポンケース(高速振動彫刻刀)、Cランク(EX)
アームドスーツもらた

倍振り(3)、Sロイス5、経験点10
合計18点

白兵を17→10
調達1→4
コンセ(エンハイ)取得
思い出の一品取得
プリズムエッジ取得
メモリー取得
デモンズシード(マシラ)取得

ロイス
D 測定不能
1 父母　 ○P誠意/N悔悟
2 県 初恵　○P好奇心/N不安
3 黒川 光十郎 ○P好奇心/N不安→○友情/侮蔑
4 九重 瑶花　 ○P有為/N劣等感→九重 瑶花　 ○P連帯感/N恥辱
5 カトリーナ　P誠意/○N憤懣　昇華(バクトラ後に戻した)
6 ノーラ　○P尽力/N憐憫

所持品:メモリー、プリズムエッジ(ウェポンケース)、思い出の一品、デモンズシード、『EXランク』
応急キット(野菜ジュース)
黒川さんの手料理(侵蝕2d10下げる)　使用済み
スペリオル買った　使った
(シナリオ中登場侵蝕-1、最低1)
真・黒川の料理(バクトラ後に使った)

等倍(最終85)、Sなし計21


「野菜に、いや、誰かに同情されるほど、俺は落ちぶれてない」
「感じ方は人それぞれ、か。
全く…本当に、気持ち悪いことを言うやつだ」(微笑みながら)