容姿・経歴・その他メモ

髪

黒

瞳

緑

肌

ここに来る前のことは一つも分からない。
いや、轢かれたのは分かる。で、それが誰か女の子を庇っての事だったのも覚えてる。それより前は覚えてない。
名前が何だったか、どんな人間だったか、何を慈しみ、何を嫌って、何と共に生きてきたのか。一つも分かりはしない。
多分それが呪いなんだろう。ただ、覚えていないことに不便も感じていない。この世界で、あっちの記憶がないことは重要じゃない。
ここでの生活は悪くない。日銭を稼いで飯を食って、宿を取ってそれで眠る。充分だ。
何に縛られることもないし、自分しかいないから金の心配も最小限で済む。
戻りたいだなんて必死こいてる奴もいるようだが、俺はこれでいい。満足している。
────本当か？

────
本名：鷹條 宗一(たかじょう しゅういち)
死別してしまった幼い妹がいる。二人だけの家族だったが、一年ほど前に自らの不注意が原因で事故死してしまった。
同じ年頃の女の子を庇ってトラックに轢かれたが、事故時の物理的ショックで記憶喪失に。
何も覚えていない事を気楽でいいとしているが、同時に本来の自分がどんな人間だったのか知りたいとも思っている。

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