浅桐は中学時代、将来を期待される陸上部員だった。
将来は陸上選手となり、女手一つで自分を育ててくれた母親を楽にしてあげたいと思っていた。

そんなある日、FHの引き起こした事故に巻き込まれる。
奇跡的に一命を取り留めたが、現代の医療では治療不可能なほど両足が破壊されてしまった。

それでもなんとしても脚を取り戻したい彼の元に、UGNの研究員が現れた。
浅桐がFHによる事故に巻きこまれた事実を知る研究員は、浅桐にある提案をする。
ここにUGNや神代グループらが極秘裏に製造した、薬剤が入った注射器があり、これには一般人をオーヴァードに覚醒させる「可能性」があるという。
成功すれば再び歩けるようになるかもしれないが、失敗すればジャーム化するだろう。うまくいく確証はない。
再び立ち上がりたいなら、これを投与しかないという。

訳も分からず混乱する浅桐だったが、脚を取り戻したい彼はそれを了承し、薬剤を打ち込んだ。

断末魔の苦しみの末、彼は内に眠るレネゲイドを抑え込み、覚醒することに成功した。
機械に対する適合力を得た彼は、戦闘用の義足をUGNに要求する。

彼の目的は一つ。
もう一度立ち上がり、自分をこんな目に合わせた元凶の顔面を蹴り飛ばすのだ。
その日が訪れるまで、彼の脚は止まらない。

UGN研究班の科学力が惜しげもなく使われている特別製の義足。ブラックドッグの機械適応力がなければ装着できない。
健常者と同様の運動活動が行える他、生体電気を活性化することで常人では不可能な速度で走ることが可能である。
その反面、必要以上の加速は使用者に大きな負荷をかけてしまう。

また、脚の側面のスイッチに触れることで、脛に仕込まれた刃を展開できる。

浅桐はこの義足が大のお気に入りであり、「バスターズ」という名前を付け、たまに話しかけたりしている。