容姿・経歴・その他メモ
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- 瞳
- 肌
ウチは生れ付きの怪物【オーヴァード】やった。
両親がそうやったさかいに、生まれて来た子供であるウチがそうなのも仕方ないわなぁ。
子供の頃から、周りと違うのは理解しとったし、それを隠さなアカンって言われ続けてたからねぇ。
でもなぁ、子供なりに不思議に思ってなぁ。何で血が飲みたくなるんやろうかとか、何で我慢しなアカンのやろうかってなぁ。
それで、両親に聞いたんよ。そしたらな。
「私らは人の中で隠れて生きて行かないとダメだ。その為には我慢しないとダメな事が一杯あるんだ。
でもね、我慢して耐えて居ればきっと何時か良い事が有るからね。それ迄頑張って我慢するんだよ?」
って、言い聞かせられたんやねぇ。
ウチも未だ子供やったさかいになぁ。両親の言う事を素直に聞いてな。我慢して血を飲みたい衝動も耐えて、ひっそりと生活しとったんよ。
そしたらどうなったと思う?
両親はフクロウに殺されたわ。オーヴァード狩り言うんやってねぇ?
ウチも危うく殺されかけたけど、井ノ原ハンにギリギリ助けられたんよねぇ。
その後に色々と教えてもろてねぇ。オーヴァードについて、フクロウについてとかなぁ。
井ノ原ハンも、オーヴァードも隠れて人と共に暮らすって言う感じの思考らしくてねぇ。
ウチにもそう言った話をしてはったわ。ま、借りも有るさかいに、好きにしたらええと思うんやけどね。
ただ、ウチにもそれを求められるのは困るわなぁ。
だってウチの両親は、我慢して衝動に耐えて人の中でひっそりと生きて、その結果がフクロウに化け物として殺されたんやしね。
あの人達(両親)は人として最後まで在ろうとしたんやろうけど、そんなん無駄やったんやね。
どう足掻いても、ウチらは人とは違う化け物なんやさかいに。
だから、ウチは化け物としての生を受け入れたんよ。
やりたい事を我慢して人として在るよりも、ウチはウチとして生きようってなぁ。
その為に必要なモンも分かりやすかったしね。
それは、力。
人の血を得るにも、そしてフクロウの襲撃を撃退するのにも必要やし、
例え同種のオーヴァードで有っても、縄張り争いやらで争う事も日常茶飯事やさかいに。
この世界で生きるんやったら強くないとアカン。それが両親が最後にウチに身を持って教えてくれた事やったさかいにな。
こんな感じか?
京都弁よりの関西弁キャラ。一人称ウチ。一見人当たりは良さ気。本質は自分以外は興味無し、人は食料、オーヴァードは敵。フクロウは敵兼食料。
弱肉強食が世の理だと認識しており、その為には力が大事だと理解している。 モチーフは例の方。名言使うぜぇ(´,,•ω•,,`)
1話前編 8月21日
いつもの様に城嶋ハンとフクロウさんを狩りました。まぁ、最後迄ウチ等を目の敵にしてはりましたけどね。
言うてもウチ等の敵では有りませんでしたから、さっくり倒して城嶋ハンに例の素材にして貰いましたわ。
残念ながら、ウチは先日食事しましたからそんなにお腹も空いてませんでしたしね。
その後はアフェットに顔を出して、お薬を皆さんに配布いたしました。
その際に井ノ原ハンが少々気になる反応が有るとの事で、出かける様子でしたので「人手は必要ですか?」と伺って見たら
お前は来たら面白い物が視れるかも?と仰られましたので、ウチもご一緒させて頂きました。
現場へと向かって見ましたら、オーヴァードが1人殺されており、もう一人も窮地に追いやられてはりました。
相手はフクロウさんの様ですなぁ。様子見だけって言われておりましたけど、井ノ原ハンに助けてやれと言われてしまいましたからねぇ。
しょうがありませんので、助ける事に致しました。
この助けた坊やなんですが、オーヴァードと見て間違い無さそうなのですけど、なんや美味しそうなんですよねぇ。
普通オーヴァードはそんな事無いんですけど、どーなってるんでしょうね。
SSランクのオーヴァードの乱入も有り、フクロウさん達は引き上げて行かはりましたけど、一緒に来てた桜井ハンは何やら嬉しそうにしてはりましたなぁ。
後半
その後坊やを保護する事になり、アフェットへ連れて帰りましたけど、この坊や本当にオーヴァードになったばっかりの様ですなぁ、
話を聞いてても危なっかしくて仕方有りません。タダでさえフクロウに狙われるのに、こんな美味しそうな匂い迄させてたら
オーヴァードにすら狙われるでしょうしねぇ。実際ウチかてちょっと食べたいですしねぇ。
井ノ原ハンの頼みや無かったら食べてしまってたでしょうなぁ。
まぁ、とりあえず坊やの現状確認と先ほどのフクロウ等について調べる事になりましたけど、
あのフクロウの御二方は中々お強い方々やったみたいですなぁ。片方はヒーローとか言われてはるみたいですしねぇ。
後は、坊やの先日の記憶に少々混乱が見られるのか、言ってる内容の事件が無かったのが気になりますなぁ。
一度香山先生に見て貰った方が良いかも知れませんな。美味しそうな匂いの原因も分かるかもしれませんし。
さて、此処迄話ししても自身がオーヴァードと言う自覚が持てない坊やに、少々荒治療をせんとアカンかも知れませんなぁ。
とりあえず、城嶋ハンに例の薬を持ってきてもらう事にしましょうか。
坊やに薬の説明しつつ現実の説明をしてみました。
ちゃぁんと人の命を喰らうんやで?って事を伝えてみましたけど、坊やより三柱君の方が理解出来て無そうで困りますわ(・ω・`*)
色々葛藤してはりましたけど、覚悟を決めて摂取した様ですな。
とりあえず、コレで餓えで正気を失って、衝動的に喰い散らかす事は無いでしょうな。
今の坊やが、もしもそんな事になったら大変な事になるでしょうからねぇ。
しかし、こうして目の前で摂取してるのを見て、オーヴァードの力を使った所を確認してもやっぱり美味しそうなのが気になりますなぁ。
話してみたら、少し試してみます?って坊やが言い出しました。
目を閉じて、坊やがぷるぷると手を差し出しました。
ちょっと悪戯心が疼いたので、正面から抱き着いて首筋を頂く事にしました。
美味しい香りからは想像すらつかない程の不味さでした・・・
余りの不味さにびっくりしました。思わず裕翔に薬を摂取したら当人の味が落ちたりはしません?と聞いてしまいました。
興味深そうに見ていたので、桜井ハンにも御裾分けしてみました所、転げまわる程不味かったみたいですなぁ。
それを見て三柱君も興味が湧いたらしく、坊やを舐めて(物理)ましたなぁ・・・
ホモォ・・・
その後力の種類や使い方。その後の坊やの身の振り方を相談してはりましたなぁ。
結果、身の危険を考えてアフェットに今日から泊まり込むらしいですな。
自宅に帰るんやったら、護衛でもしてあげようかと思ったんですけどねぇ。慌てる坊やを揶揄うのも楽しいですしなぁ。
お暇する前に、今後も普段通りの生活を続けるつもりの坊やに心構えとして、お弁当をしっかり見つけておくんやで?と伝えておきました。
今までの生活の中で、自身の大事だった人達が【全て食料】に見えるって事を理解してると良いんですけどねぇ・・・
翌日アフェットに顔を出したら、坊やの引っ越しが終る所だった様ですね。色々と運び込んでましたわ。
坊やには、ちゃぁんとベッドの下の秘密は隠しましたか?って、聞いておきました(´,,•ω•,,`)
その後打ち上げで騒いでいたみたいですけど、坊やがオヤツを食べて美味しくない・・・と、顔をしかめてましたさかいに
美味しいと感じるのは、人の血位しか無いって事を伝えておきましたけどねぇ。坊やには未だ早かったかも知れへんねぇ。
でも、人の命を喰らっている自覚だけは早めに持たせておかへんと、後々傷つくのは坊や自身やろうしねぇ。ウチも甘いなぁ。
次の日、アキさんに力の使い方を習っていた坊やを何となく眺めながら話を聞いてました。
どうやら坊やはキュマイラ×ウロボロスのシンドロームらしいですねぇ。
分かりやすい力の制御として、体を獣化させてましたな。最後には何とか全身犬になってましたし。
面白かったので、お手させて見たり、ワンコになって洋服がダボダボでしたので脱がして(下着まで)
制服とかにシワがいったり抜け毛が付いたりしたら困るでしょうから畳んでおいてあげました。
最も、戻ろうとした時に凄い困った様子でしたね。シーツを被って洋服を着こむ坊やは中々楽しかったですね。
その後、坊やの知り合いの大事な人が、オーヴァードの過激派(ユーフォリア)に攫われたらしい事が判明しました。
相変わらず危機感の無い坊やが、一人で探しに行こうとしましたので止めましたけど、本当に危ういですなぁ。
助けると言い出しましたけど、オーヴァードに攫われた子を助けると言う事は、目の前で力を振るう事になるって事理解してるんでしょうかねぇ。
それを見た坊やの大事な子が、どういう反応するかとか迄考えて無いんでしょうなぁ。
ウチとしても少々興味が有る事でもありますので、坊やに貸し一つって事で手伝う事にしましょうか。
どういう結果になるか見届けたいですしねぇ。
三柱君が潜伏場所を見つけてくれましたので、桜井ハンと三柱君。それに坊やとウチで救出に行く事にします。
早い目に行かんと、坊やの大事な子が食べられてしまいますしなぁ。
歌舞伎町の商業ビルが潜伏場所らしく、そこの地下が現場らしいですなぁ。
相変わらず坊やは危機感が足りない様で、テコテコと先を歩こうとしてます。
慣れてるウチ等が前を歩いてあげるとしましょうかね。
地下に向かって行きますが、段々血の匂いが強くなってきましたなぁ。
扉を見つけた坊やが扉を開けようとした瞬間、少女の叫び声が聞こえてきました。
慌てた坊やが扉開けて突入してしまいましたね。
部屋は広間で鉄製の檻が何個もあり、中には犠牲者と思われる人の死体が幾つも転がっており、
奥では先ほどの悲鳴を上げたと思われる少女が、腰を抜かした状態で壁際に追い詰められてました。
その手前には、追い詰める男女の人影がありますな。
どうやらこの二人が件のオーヴァード(ユーフォリア)の様です。
食事中でした様ですが、何とかギリギリ間に合った様で何よりですなぁ。
坊やが二人に近づいて「その子をどうするつもりですか?」って、又とんちきな事を聞き始めましたなぁ。
案の定、二人は「食べる」と「悲鳴を聞きながら食べる」と、中々下品な事を申されました。
見た目てきにも喰い散らかしたらしく、血塗れでしたしね。
「何人食べたんです?」と、聞いて見たら今日だけで12人と答えられました。
ウチ等オーヴァードは確かに人を食べなあきませんけど、それでも暴食するのは見苦しいですし、
何よりも、食料にも失礼ですからなぁ。
俺等の獲物を横取りするのか?と言われましたが、その子は元々坊やのモノですからなぁ。
ウチ等は取り戻しに来ただけですしね。
そう言うと、今度はなら殺り合うのか?と、言い出しましたなぁ。
ウチとしては構いませんが、坊やがどうするかですな。
坊やに目線をやると、話の内容に驚いたのか敵に背を向けてこっちを見てました。
敵の前やって言うのに、危ない事をと思ったら、やはり向こうが動き出したので坊やを手元に引っ張って抱き留めます。
どうしたら良いのかと坊やが聞いてきましたので、こういう輩には力を見せて従わせるしか無いよ?と伝えました。
坊やも戦る気にはなった様ですが、果たして実戦に耐えれるのでしょうかねぇ。
坊やの気概を見せて貰える良い機会ですし、楽しみにさせて貰いましょうか。
桜井ハンもあの二人は気に入らないらしく、掃除してあげる!って、言うてますし、
三柱君は宿題を手伝って貰うから~って、相変わらず掴み処の無い返事してますけどなぁ。
とは言え、やり合う事は確定してまいましたからなぁ。
戦闘態勢をとるとしましょうか、動きは向こうさんの方が早いみたいですしな。
散々煽ったからか、男の方がこっちに突っ込んできましたな。
まぁ、未だ坊やに前線張らせるのは早いですし、ウチに向かって来てくれたんなら丁度良いでしょうなぁ。
オーヴァードの戦闘と言う物を、坊やに見せて上げましょうかねぇ。
ミミクリーとか言うのが掛かって来ましたけど、流石にS級とか言われただけ有ってそれなりの一撃でしたね。
ですが、ウチを倒すには少々足りまへんなぁ。
ストリゲス(女の方)は桜井ハンが、従者?を使って対応してくれてるみたいですな。
では、その間にコイツの相手をしつつ、桜井ハンの掩護をしましょうかねぇ。
ウチの剣は伸縮自在やしねぇ。例え離れていても届きますさかいにね。百本差しと呼ばれる所以ですな。
坊やの方もしっかりと戦えている様ですし、桜井ハンも三柱君も普段通りい動いてますし、何とかなりそうですなぁ。
そう考えてたら、二人は集まって消えてしまいましたな。
そして、背後からドタドタと足音が聞こえてきました。
どうやらコレを見越して逃げたみたいですなぁ・・・何とも間の悪い事です。
入って来た二人組の男性ですが、どうやらこの事件の被害者の親族さんやった様ですなぁ。
よりにも寄ってフクロウの家族に手を出してはったんやなぁ。
無駄とは思いますが、一応「ウチ等が犯人やありませんよ?」と、伝えてみましたが
オーヴァードは皆一緒だと言って、聞く耳持たずでしたなぁ。
更にこの後に、このフクロウの上司クラスが増援で来るみたいですな。
早い目にこの場を失礼せんと、面倒な事になってしまいますなぁ。
お嬢ちゃんはフクロウの姿を見て、助けを求めてます。
坊やが大丈夫だとええんですけどねぇ。
さてと、飛び掛かる火の粉は払わなあきませんねぇ。
ウチとしては、こんな所で死ぬつもりはありませんしね。
とは言え、いきなり坊やをフクロウと戦わせる事になるとはねぇ。
桜井ハンと三柱君もフクロウ相手は余り慣れてませんでしょうし、坊やなんて初戦ですからなぁ。
何とかウチだけで対応出来れば良かったんですけど、流石に連戦の上にフクロウ二人相手ですとキツイですからね。
皆さんに手伝って貰って対処する事になりましたなぁ。
どうやらこのフクロウさん達は、未だ新人さんやった様ですなぁ。
其処迄強力な力は持ってはりませんでしたけど、流石に連戦なので少々シンドイですなぁ。
何とか皆で片方(シルバ)を倒しましたけど、未だもう一人(モウス)が無傷で残ってます。
相方が倒されたと言うのに、まだまだやる気が全然萎えてません。
仕方が有りませんなぁ。
未だこれは使いこなせてませんので、出来れば使いたく無かったんですけどねぇ。
フクロウの子にそう伝えると「なん・・・だと・・・」と驚愕しておりましたなぁ。
卍解・ウチの切り札ですな。
全てを刀に込めて敵に打ち出す【神殺槍】を繰り出します。
流石にコレには耐えきれなかった様で、綺麗に倒す事が出来ましたねぇ。
とは言え、ウチの体への反動も大きいですなぁ。
思わず膝を付いてしまいました。コレは、要修行ですな・・・
何とか撃退する事に成功しましたけど、満身創痍の癖にウチ等が出て行くのは阻止しようとしてきます。
声を掛けてどく様に言い聞かせましたが、どく気は無さそうですなぁ。
実力行使しかありませんか。そのまま顔を掴んで壁に投げつける事にします。
坊やには未だ見せるのは早いですしねぇ。面倒ですけど、仕方有りませんな。
もう一人の方は桜井ハンが吹き飛ばしてくれましたな。
其処で頭冷やしたらええでしょう。
無駄死にするダケって気付かん程、頭に血が上ってたみたいですしなぁ。
坊やはお嬢ちゃんと会話しようとしてるみたいです。
とは言え、近寄ったら坊やを見て、お嬢ちゃんが怯えて泣き叫んでますな。
だから、出かける前に助けるんなら助けると言う行為だけにしなさいと言ったのにねぇ。
坊やを回収して退場しようとしましたけど、時間切れらしく、フクロウの増援が来てまいました。
先ほどの先発隊は見逃してあげたのと、今回の件はウチ等が犯人では無いと伝えてみましたけど、やっぱ無駄でしたなぁ。
そして、フクロウ狩って事もバレてしまいました。
これは逃げるのも一苦労しそうですなぁ。坊や達ダケは逃がしてあげたいんですけどねぇ。
どうした物かと悩んで居たら、天井が崩れ去りました。
崩れる予兆がした際に、全員で一気に部屋の奥まで下がります。
アキさんが迎えに来てくれたらしいですな。有難くそのまま崩れた天井から逃がして貰う事にしましょうか。
先ほどのフクロウ二人と、お嬢ちゃんの事をフクロウに伝えて、坊やを抱き抱えて逃げさせてもらいました。
去り際にフクロウの隊長さんらしき方が、アキさんの事を知ってる様な事を言ってはりましたな。何やらかさはったやら。
更には、ウチ等の事を調べておくと言ってはりましたなぁ。面倒にならんかったらええんですけどねぇ。
アフェットに帰って来ましたけど、桜井ハンが(ユーフォリア)を倒せんかったのが気に入らんかったみたいですな。
宗悟ハンに修行の手配を頼んでましたなぁ。
三柱君は相変わらず宿題で頭を抱えてましたね。本当にブレませんなぁ・・・
カズ坊が、今後も坊やが人とオーヴァードの間で揺れ動くなら、又やり合う事になるでしょうと言ってましたな。
後は坊やの好きに動けば良いとか、甘やかしてますなぁ。
丁度良い機会かも知れません。坊やには少しクギを刺しておきましょうか。
今回の事件。本来で有ればウチ等が動く理由は得に有りませんでしたからな。
その理由になった事の、責任と自覚は持たないといけませんからね。
坊やは少々悩んでいるらしく、宗悟ハンに「オーヴァードって人ですか?化け物ですか?」
と聞いてましたなぁ。
本当に、本当に面白い子ですなぁ。
その後外で一人になってた坊やに声を掛ける事にしました。
あの御執心だった少女との関係は、どうやら幼馴染だった様ですね。
知り合いだったら助けるのが当たり前じゃないですか?と聞かれましたけどなぁ。
ちゃんと折り合いを付けて、距離を図らんと自分が傷つくって事を理解してるんかねぇ。
いくら大事な人とは言え、坊やはオーヴァードで相手は人やから。
そして、坊やは既に人を喰らったって事を理解しなアカン。
人を喰らったモノが、幾ら人を大事だと言っても、人はどう見るか。
そして、その大事な相手に畏れられるとしても、その気持ちを持ち続けられるのか。
それを覚悟しての言葉なのか。
尋ねてみましたが、それでも大事な相手を大事と思う気持ちは変わらないと、
そして、あの幼馴染の子を見捨てる事は出来なかったと。言い張りましたな。
「なら、全てフクロウに任せて動かなければ事件は全て収まっていたのでしょうか?
僕たちの方がフクロウより早く到着してました。助けが間に合っていたのでしょうか?」
と、聞かれましたなぁ。
難しいタイミングやったし、間に合わへんかったかも知れへんね。
でも、その結果アフェットのメンバーを命の危機に陥らせたと言う事を理解しなあきません。
助けても感謝もされず、寧ろ畏れられる。そんな相手を助ける為に、皆や自身の命を掛ける意味は何処に有るんでしょうなぁ。
何て伝えようかと悩んでいると、坊やが
「なら。銀坂さんならどうしましたか?」
と、嬉しい事を聞いてくれますな。じゃあ、此処で貸しを返して貰おうかな?
「ウチはその答えをキミの口から聞きたいな。」
そう言って、坊やの肩を叩いて帰る事にしましょうか。
「巻き込んだ事は申し訳ないと思ってますけど、でも、あの子を助けられて良かったと思ってます。この選択を間違ってるとは思ってません。」
と返してきました。
「じゃあ、この後の坊やに期待させて貰おうかな。坊やの答えを楽しみにしてるよ。」
あの時のウチが出せなかった答えを、坊やが見せてくれるのか。それとも・・・
2話 零れ落ちる幸せ
最近の日課でアフェットでのんびりしてましたら、坊やの大事にしてる子がお客さんとして来店してきました。
お店の子達がざわついてましたな。
更に、坊やが「伽耶が特別美味しそうに見えるんですけど・・・」って言ってるのが聞こえて来ましたな。
「どう言う意味だ!?」って、聞かれた鶴埼はんが戸惑っていましたな。
鶴埼はんに「僕は美味しそうですか?」とかトドメ迄刺してましたけどな(・ω・`*)
面白かったのでそのまま見てても良かったのですが、少々気に掛かる事も有りますので、坊やに声を掛ける事にしましょうか。
「こうやって、ここのメンバーに顔見せておけば、少なくとも此処のメンバーに襲われる事は無いでしょうから
来て良かったんじゃないですか?」と、伝えておきましたけど、この子本当に未だ自覚が有りませんなぁ。
ウチかて知らんかったら、襲ってしまう可能性が無い訳では有りませんしね。
そんな感じで坊やと話してましたら、又伽耶ちゃんが桜井ハン達に絡まれてましたな。
「ほら、伽耶ちゃんを独占したら坊やが困るでしょう?」
そう言って、軽く自己紹介だけしてウチも失礼する事にしました。
その後二人で話して居ましたけど、仲良く話し込んでましたなぁ。
坊やが自覚した上で、どういった答えを出すのかちゃんと見守らんとねぇ。
そうして眺めていると、前回の事件の時に来たフクロウのリーダー格の方が来店してきました。
オーヴァードの事件が増えてるから注意しろとか言ってましたな。気付いてるのやらどうやら・・・
とりあえずは何事も無く帰って行きましたけど、嫌な予感がしますなぁ。
そして、伽耶ちゃんも帰って行きましたけど、その際のレジでのやり取りが少々気になりますな。
お釣りを返す時には手を添えてるだけで、手に触れてませんでしたな。
此処はウチがしっかりとしたやり方をレクチャーしてあげませんとなぁ。
って事で、左てでお客様の手を取って、右手で渡すやり方を実践させてあげました。
他のお客さんにはダメでしょうけど、あの子がお客さんならやってあげたら宜しいでしょうなぁ(´,,•ω•,,`)
何か桜井ハンのOPで、御子柴ハンにダメ出しされた気がします(・ω・`*)
最近は近隣で事件が多いので、大人しくする事にしてました。
前回の件が有りましたさかいに、アフェットで即応出来るようにと休暇を兼ねてのんびりしようと
城嶋ハンに勧められた「プリーティ」とか言う漫画を読んでました。
すると春ちゃんがテコテコとやって来ましたな。
どうやら、由紀さんはお仕事中で暇を持て余してる様ですな。
ウチも暫くは手も空いてますし、春ちゃんの時間潰しでも付き合いますか。
まだ子供ですしな。マダマダ甘えたい年頃でしょうしねぇ。
ウチとしても香山一家は気になる所ですし、このまま幸せに過ごして欲しいもんです。
そうしてると、昼食でお腹がいっぱいになって眠くなったらしく御昼寝に行ってしまいましたね。
一人になってゆっくりしていると、城嶋はんから連絡が有りまして、香山さん(旦那)が音信不通になったとの知らせが入りました。
城嶋はんも調べるそうですが、ウチの方でも調べて見る事にしましょうか。
井ノ原ハンに報告だけ入れて、桜井ハンをお借りして香山はんの自宅を確認する事にしました。
何事も無ければええんですけど・・・
香山ハンの自宅兼診療所へと向かってみましたが、電気等は付いておらず不在の様です。
そのまま情報を漁って見ましたが、香山ハンの旦那さんは、フクロウの【セリシール】と言う人物に殺された様ですな・・・
これは、香山母娘に何と伝えたもんでしょうかねぇ。これ以上此処に居ても仕方有りませんし、一旦引き上げる事にしましょう。
アフェットに戻り、井ノ原ハンと由紀さんには香山先生の事をお伝えいたしました。
やはりショックやったらしく、相当取り乱しておられましたな。
暫く一人にして欲しいとの事でしたので、井ノ原ハンに後は任せて失礼させて貰いました。
ただ、由紀さんに春奈ちゃんの事を考えてあげて下さいね。とだけお伝えしました。
立ち直ってくれると良いんですけどね。
スタッフルームから出ると、坊やと三柱君が帰ってきましたな。
どうやら学校で先日のオーヴァード達が暴れて、更にはフクロウが来たそうです。
あの学校に目を付けたんかも知れませんなぁ。
三柱君が、坊やの美味しそうな匂いで身バレしてないかが心配だと言い出しましたので、
ウチの使ってる香水を付けて上げました。コレで誤魔化せるとええんですけどねぇ?(コレでウチと一緒の匂い(´,,•ω•,,`)
ですが、美味しそうな匂いは消えませんでしたので、結局付けない事にする様です。(残念でしたね(・ω・`*)
二人に香山先生の事を伝えてセリシールについて調べて居たら、三柱君が何か会った事が有るよーな??とか言い出しましたが、
三柱君が会ってたら殺されてると思うんですけどねぇ。
そのままの流れでユーフォリアのメンバーについても調べる事にしましたが、坊やが少々苦戦してましたので、
お手伝いしてあげる事にしました。相変わらずええ反応してくれますなぁ。
中々ええ趣味しておりますなぁ・・・。
坊やがあのお嬢ちゃんの事をエライ心配してましたね。
暫くは坊やが行き返りは護衛してあげた方が宜しいんじゃないですか?と、言っておきました。
ウチも暫くは動けませんし、お手伝い程度はしてあげましょうかね。未だ坊やの答えを聞かせて貰ってないのに、死なれたら困りますしね。
調べものが終って、皆さんがお仕事に向かいましたので、ウチは春ちゃんの様子でも見て置きましょうかね。
由紀さんも今は一杯一杯でしょうしねぇ。
後半↓
そのまま由紀さんが帰って来るまで春ちゃんと遊んでました。とは言え、未だ調子が悪そうですな。
やっぱり未だ心配ですし、井ノ原ハンに部屋を借りる事にしましょうか。二つ返事でOKで好きな部屋使って良いとの事でしたので、
そのまま坊やの部屋に行きましょうかね。
部屋のチェックをして、本を読んで待ってたら坊やが帰ってきましたね。何故か慌てて部屋を飛び出して行きましたねぇ。
全く夜やと言うのに、坊やは元気ですなぁ。(・ω・`*)
驚いたらしくて、桜井ハンと三柱君も部屋に来ましたね。
折角ですし、皆で坊やの部屋でお泊り会でもしましょうかね?
茉莉さんは井ノ原ハンの人睨みで帰って行きましたね。
坊やと戯れるのは楽しいですが、そろそろこれ位にしておきましょうかね。
桜井ハンが自分の部屋に泊れば良いとの事でしたので、坊やの部屋に置き土産(グラビア誌)ダケベッドの下に置いて
桜井ハンの部屋に泊めて貰いました。
次の日の朝、何故か起きた坊やが寝不足気味でしたなぁ。寝ぐせも付いたまま起きてきましたし(・ω・`*)
まったく仕方有りませんなぁ、寝ぐせを直してあげる為に洗面台に連れて行きましょうかね。
そうすると、坊やの携帯が鳴りまして、急に坊やがウチに携帯を見せてきました。
いきなり女性が下着姿で貼り付けにされてるのを見せられましたけど・・・坊やそう言う趣味なんでしょうかね??
慌てた様子で、三柱君に話に行って二人はどっかに行ってしまいましたな。
あのお嬢ちゃんが狙われたなら分かるんですけど、あの子はどうやら三柱君の知り合いの様ですなぁ。
しかし、態々こうやって知らせて来てるって事は・・・狙いは坊やって事でしょうなぁ。
やれやれ、坊やはウチが目に掛けてるんですからねぇ。
どこの誰かは知りませんけど、横から手出しするとは・・・ええ根性してますなぁ。
とは言え、毎度毎度ウチが直接手を貸すのも坊やの為になりませんし、今回は井ノ原ハンに報告だけしておきますか。
では、帰って来るまで春ちゃんのお相手でもしてましょうかね。
由紀さんも未だ心の整理が付いてない様ですしね。
先日坊やの部屋で見繕ったスイッチを拝借して、春ちゃんと二人でゲームをする事にしました。
春ちゃんがトイレに行ってる間に、オヤツと飲み物の用意をしていたのですが、
何やら近くで変な気配がしましたのでちょっと覗きに行きました。
其処には、茫然自失となった春ちゃんと、セリシールが