容姿・経歴・その他メモ

髪

瞳

肌

翳墨はノイマンゆえ気づいてしまう。この宇宙の滅びの時は近く、太陽が超新星爆発を起こすことを皮切りにすべての惑星系の恒星は誘爆するようにその死を迎え、最後はビッグクランチによりこの世界は終わりを迎える。
その発端である太陽の超新星爆発のトリガーとなっている事象が「九染鳥 翳墨が重要な麻雀の大会で負けること」だった。
しかし麻雀とて運が絡む。イカサマでもしないかぎり永遠に勝ち続けることなど不可能であり、イカサマがバレようものなら負けることと同じ、世界は滅ぶ運命から逃れられない。
己の実力だけで麻雀の大会に勝ち続ける方法、それは、勝つまで試合を繰り返すことだ。
いつ世界崩壊のトリガーを引いてもいいように九染鳥 翳墨は世界の摂理を超越する理論とプロジェクトを作り上げた。
バロールの能力によって作り上げられるブラックホールには、出口であるホワイトホールが存在する。しかしブラックホールに侵入した時間とホワイトホールから出現するワープ時間には時間的矛盾、出発よりほんのわずかに前の時間に出現するという理論を発見した九染鳥 翳墨は、そのマイナスの時間差を広げるために、超新星爆発のエネルギーを利用することにした。
自身の直前の記憶を常に記録できる装置を衛星を太陽近くへと送り込み、太陽が爆発する瞬間、そのエネルギーによりブラックホールを作り出すメカニズムを使用し、ホワイトホールを内包する記憶の出力装置（思い出の一品）に送信し、数時間前の自身の記憶と同期させることで、実質的な時間遡行を行い、麻雀の大会に勝てるまで試行を繰り返すのである。
それらを作り上げる過程で、既に脳の使用領域を使い切ってしまった九染鳥 翳墨は麻雀のルールを覚えれど使いこなせないレベルまで思考能力が落ちてしまったが、侵蝕率が許す限り、試合に勝つまで何度でも繰り返すことができるので問題ないのである。
理論的には実質ループは起こっていないのだが、九染鳥 翳墨が試行を繰り返すうちに世界に何か影響を与えているようで、多少歴史が改変されたりするらしい。
現在はアメリカで考案され、逆輸入されたとされている役「緑一色」であるが、そのルールが存在するのは、彼女が昭和九十三年における大会で「こんな緑ばっかの状態でなんも役がないのはおかしいだろ」とキレながら世界が終わった時から出現しているのだった。
ジャーム化するとEロイス「砕け散る蒼穹」を取得することになる。

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