既婚の男に入れ込んだ挙句自分を生んだ母は、男に捨てられ自分を捨てた。
見かねた叔父夫婦に育てられたものの、その真実を知った時期と反抗期が重なって荒れに荒れた。
その際に自分を何度も補導して説教をかまし、挙句飯を奢って話を聞くなどしたお節介な警察官に憧れ、自分も警察官になった。
警察官になったころにはその人は刑事課に入っていて、自分もそこを目指した。
努力もあってその人と同じ刑事課になれた。ガキのころクソ野郎と呼んでいた人をさん付けで呼ぶようになった。一緒に仕事をした。充実していた。

ある日坂田さんと共に殺人犯を追い詰めると、そいつは映画の化け物みたいに変身して暴れた。
俺を突き飛ばした坂田さんが、でかい爪でやられて動かなくなった。
目の前が真っ赤になって、気付いた時には殺人犯の化け物を組み敷いて燃やしていた。

なんだかわからないうちに知らないスーツの奴らに事情を聞かれて、気付いたら化け物のことも俺の炎のこともなかったことになっていた。
殺人犯がトチ狂って坂田さんを殺して焼身自殺したことになっていた。
納得もいかないことはあったが、どうやらそれも秩序を守るためとやららしい。

結局、あんなことがあった今でも刑事を続けている。
坂田さんが生きてたら、あんなことがあっても刑事を続けると思うからだ。

相手の懐に潜り込むか、飛び込んできた相手と接触して自分ごと炎を噴き上げる。
「いちいち狙うのが面倒なんですよ」

・坂田義和
　CoC『庭師は何を口遊む』自陣HO3坂田正義の父親がこっちにいたらという妄想
　同シナリオのネタバレは一切ない
・名付け
　足柄：足柄山。上記坂田正義が坂田金時から名字を貰っているため
　青司：青→冷静さのイメージ。司→管理する。冷静を装う炎使い。