容姿・経歴・その他メモ

概要

自らを蘆屋道満の影法師「道摩法師」だと名乗る怪しい男のように見えるナニカ。
その正体は生前の蘆屋道満が行った外法により生み出された邪気の集合体――物の怪である。

外法について

京の都で荒魂と化す寸前だった物の怪(まつろわぬ神)を依代として蘆屋道満の記憶と共に「道摩法師」の名を与える事で存在を確定させる古典的な呪術。
単なる記憶の複製ではなく、元に限りなく近い別物を作り出す呪術の為、禁呪とされ秘匿されていた代物。

晴明を超える為に手段を選ばなかった蘆屋道満により暴かれて蘇った禁術だが、果たして現在の"道摩法師"がオリジナルから別たれた存在なのか、別の"道摩法師"から更に別たれた存在なのかについては本人すら把握していない(D:複製体)。
どうでも良い事柄のため。


"京に住まう怪異"は元々土地神や守護神としての側面が強かった存在であったが、時代の移り変わりと共に徐々に信仰されなくなっていった結果、荒魂と化す寸前だった。

京の都全体に対する霊的守護という意味合いでは蘆屋道満の行った呪法により、大規模な霊的災害と化す可能性があった案件を事前に防いでいるとも言える。

性格

京に住む人間に対しては基本的に友好的。
それは己の出自と在り方により決められた固定行動であり、例えどのような事象があろうともソレが京に住む人間に対し害であるならば何の容赦もなく滅する事ができる。
人間対人間の争いごとには基本的に不干渉の姿勢を貫くが、時と場合と不干渉の場合に発生する二次被害の総量によっては首を突っ込むことも。
「人間がより多く生存し、この先の歴史を紡いでいくこと」が望みでありその為の存在であるため基本的に自身がとる行動によって被害がより少なくなる方を選択する合理主義者。

というのがこの存在の“元々京に住まう怪異”としての側面。

蘆屋道満より別たれた「道摩法師」としての彼は非常に享楽主義であり、一言で表現するなら彼は何時いかなる時も「面白い方の味方に付く」
例え敵対する相手の言い分の方が一見良さそうに見えたとしても、それを彼が気に入らなかったら滅するし、反対に気に入れば気に入っている間(面白いと思えている間)は尽くす。

怪異と人間の価値観が非常に複雑に混ざり合った存在であるため彼を御すのは困難極まりないだろうが、一度彼を味方に付けることができれば非常に心強い存在になるであろうことは確か。

一人称:儂(オレ)、私(ワタクシ)
二人称:オマエ、アナタ
好きな物:呪術、研究、京、人間
嫌いな物:晴明

能力

能力的な側面は"怪異"の方に寄っている(引っ張られている)為に呪術(RC)の行使よりは肉弾戦(白兵)の方が得意。
だがここにおいても人と怪異両方の性質を持つ複雑な存在であることが影響しているのか、自身の影を媒介として遠隔で複数体を攻撃して見せる器用な点も残っている。

ＰＣ４用ハンドアウト

ロイス：京の亡霊　　推奨感情　Ｐ：好奇心／Ｎ：憤懣
見鬼の力を持つあなたは、現か夢かで不思議な老人に出会った。
桜の精を名乗るその老人は、最近洛中にて頻発している亡霊騒ぎに難儀しているあなたに助言をしたいと申し出た。曰く、西行法師が亡霊に命を狙われていて、彼を訪ねれば何らかの手掛かりが得られるかもしれないとのことだ。
他に手立ても無かったあなたは、老人の勧めに乗ってみることにした。

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