“欅の令嬢”花咲 巡
プレイヤー:
「継いだだけ。生まれ変わったわけでも、ましてや生き返ったわけでもない。それでも、継いだからには、ね。」
- 年齢
- 6(享年)/1(活動年数)
- 性別
- 女性/女性型
- 星座
- 牡羊座/牡羊座
- 身長
- 女子小学生の平均
- 体重
- 見た目より多少重い
- 血液型
- 樹液
- ワークス
- レネゲイドビーイングC
- カヴァー
- 小学生
- ブリード
- クロスブリード
- シンドローム
- ブラックドッグ
- エンジェルハィロゥ
- HP最大値
- 27
- 常備化ポイント
- 4
- 財産ポイント
- 0
- 行動値
- 17
- 戦闘移動
- 22
- 全力移動
- 44
経験点
- 消費
- +38
- 未使用
- 0
ライフパス
出自 | 死亡し、とある木の袂に埋葬された少女。その記憶と姿を受け継いでいる。 | |
---|---|---|
転生体 | ||
経験 | 生前は「学校に通いたかった」らしい。それは今叶っている。 | |
幸せなひと時 | ||
邂逅 | 都築京香とは、確かに出会った記憶がある。あるいは、ただの樹木であったころの記憶か。 | |
忘却 | ||
覚醒 | 侵蝕値 | 「この力なら妹を」などと、馬鹿な兄だ。戻ってくるわけはない、ただ受け継いだだけだ。 |
感染 | 14 | |
衝動 | 侵蝕値 | 私はここにいてよいのか? 死者としても樹木としても、私はあまりに不自然な存在だ。ましてや「生きた人間」などではない。 |
妄想 | 14 | |
その他の修正 | 10 | ヒューマンズネイバー(+5)、実験体(+5) |
侵蝕率基本値 | 38 |
能力値
肉体 | 2 | 感覚 | 7 | 精神 | 3 | 社会 | 1 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
シンドローム | 2+0 | シンドローム | 1+3 | シンドローム | 1+1 | シンドローム | 0+0 |
ワークス | ワークス | ワークス | 1 | ワークス | |||
成長 | 成長 | 成長 | 成長 | ||||
その他修正 | その他修正 | 3 | その他修正 | その他修正 | 1 | ||
白兵 | 射撃 | 6 | RC | 1 | 交渉 | 1 | |
回避 | 知覚 | 1 | 意志 | 1 | 調達 | 1 | |
知識:レネゲイド | 1 | 情報:UGN | 1 |
ロイス
関係 | 名前 | 感情(Posi/Nega) | 属性 | 状態 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|
Dロイス | 実験体 | ― | 能力値を合計+4、初期侵蝕率+5。 LM・63P | ||||
「兄」/Sロイス | 花咲 柊(ハナサキ シュウ) | 情愛 | / | 逆恨 | GR | 「家族」としての愛情は本物。「自分」も、憎からず思っている。……本当に? 自分を差し置いてまともに育ち、自分の都合で勝手に私を作り出した彼を? | |
学友 | 白峰 桜(シラミネ サクラ) | 心配 | / | 倦厭 | WH | 学友であるが、家庭環境がよくないらしい。心配だが、関わるべきなのであろうか。人間ですらない私が。 | |
捜査対象 | “追跡者” | 執着 | / | 嫌悪 | どうせ、ろくでもない相手なのだろう。捜査対象であるからには、逃がすつもりは毛頭ないが。 | ||
― | |||||||
― | |||||||
― |
エフェクト
種別 | 名称 | LV | タイミング | 技能 | 難易度 | 対象 | 射程 | 侵蝕値 | 制限 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
リザレクト | 1 | オートアクション | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | 効果参照 | ― | |
(Lv)D点HP回復、侵蝕値上昇 | |||||||||
ワーディング | 1 | オートアクション | ― | 自動成功 | シーン | 視界 | 0 | ― | |
非オーヴァードをエキストラ化 | |||||||||
ヒューマンズネイバー | 1 | 常時 | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | 0 | RB | |
自身が行う衝動判定のダイスを+Lv個し、初期侵蝕率+5。 EA・134P | |||||||||
オリジン:プラント | 5 | マイナーアクション | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | 2 | RB | |
シーン中、自身が行う【感覚】を使用した判定の達成値を+[Lv×2]する。 EA・134P | |||||||||
コンセントレイト:エンジェルハイロゥ | 2 | メジャーアクション | シンドローム | ― | 自身 | 至近 | 2 | ― | |
組み合わせた判定のクリティカル値-Lv(下限値7) | |||||||||
天からの眼 | 3 | メジャーアクション | 〈射撃〉 | 対決 | ― | ― | 2 | ― | |
組み合わせた判定のダイスを+Lv個。 EA・23P | |||||||||
ピンポイントレーザー | 1 | メジャーアクション | シンドローム | 対決 | ― | 武器 | 2 | ― | |
このエフェクトを組み合わせた攻撃を装甲無視にするが、攻撃力を-[5-Lv(最低0)]する。 | |||||||||
ゲットダウン | 1 | リアクション | 〈白兵〉〈射撃〉 | 対決 | 自身 | 至近 | 2 | ― | |
組み合わせた判定でドッジを行える。 EA・39P | |||||||||
鏡の中の人形 | 1 | オートアクション | ― | 自動成功 | 単体 | 視界 | 3 | ― | |
対象がドッジに失敗したときに使用する。自らがドッジを行い、成功すれば対象が成功したものとして扱える。シナリオLv回。 | |||||||||
天使の外套 | 1 | メジャーアクション | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | 0 | ― | |
任意の外見を持つことができる(声は変わらない)。誰かが見破ろうとした場合は〈知覚〉どうしで対決を行う。 EA・27P | |||||||||
七色の直感 | 1 | メジャーアクション | ― | 自動成功 | 視界 | 単体 | 0 | ― | |
対象の感情や容態を示すオーラを見ることができる。対象がオーラを隠そうとしている場合は、自身の〈知覚〉と対象の〈意志〉で対決を行う。 EA・27P | |||||||||
猟犬の鼻 | 1 | メジャーアクション | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | 0 | ― | |
においやウイルスなどの微粒子を電子顕微鏡並みの精度で見ることができ、さらにそれを覚えておくこともできる。 EA・27P | |||||||||
万能器具 | 1 | メジャーアクション | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | 0 | ― | |
様々な日用品を作成。GMは必要だと感じたら〈RC〉による判定を行わせてもよい。 EA・87P |
コンボ
武器 | 常備化 | 経験点 | 種別 | 技能 | 命中 | 攻撃力 | ガード 値 | 射程 | 解説 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ヘルスナイパー | 35 | 射撃 | 〈射撃〉 | 0 | 14 | ー | 200m | 同一エンゲージ不可・同時装備不可。マイナーアクションで使用することで、そのメインプロセス中〈射撃〉判定に+2 上級・67P 「装備を作る、レネゲイド自体をぶつける。どっちにも利点はあるけど、効率は良くない」 |
一般アイテム | 常備化 | 経験点 | 種別 | 技能 | 解説 |
---|---|---|---|---|---|
ウェポンケース:ヘルスナイパー | 1 | その他 | ― | 武器・防具からひとつを選択する。その武器・防具はオートアクションで装備可能になる。 ルールブック1・180P 「現場に合わせて形を変えてる。ランドセル型にもなるのはいいね」 | |
コネ:要人への貸し | 1 | コネ | 〈情報:●●〉 | 対応する判定直前に使用し、その判定のダイスを+3個する。シナリオ1回。 ルールブック1・179P 「……狙撃の経験くらい、あるさ。詳細は言えないよ、当たり前だろ」 | |
コネ:要人への貸し | 1 | コネ | 〈情報:●●〉 | 対応する判定直前に使用し、その判定のダイスを+3個する。シナリオ1回。 ルールブック1・179P 「手伝ってくれないのー!? できるって知ってるよー!? うわーん、おにいの鬼ー!!」 | |
コネ:専門家(レネゲイド) | 1 | コネ | 〈知識:レネゲイド〉 | 対応する〈知識〉判定のダイスを+2個する。 ルールブック1・179P 「『知っている人を知っている』というのは便利なものだよ」 | |
思い出の一品(備考:ハウスルールで取得) | 0 | その他 | ― | 〈意志〉判定の達成値に+1。 ルールブック1・180P ロケットペンダント。中に入っているのは、彼女の「兄」と、彼女そっくりな黒髪黒瞳の少女、それに父母と思われる人物の写った家族写真。背景は病室だと思われる。 「私は写っちゃいないよ。当然だろ?」 | |
コネ:UGNエージェント | 対応する〈情報〉判定のダイスを+2 |
経験点計算
能力値 | 技能 | エフェクト | アイテム | メモリー | 使用総計 | 未使用/合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
15 | 118 | 35 | 0 | 168 | 0/168 |
侵蝕率効果表
現在侵蝕率:
容姿・経歴・その他メモ
外見について
基本的に、浅黒い肌・緑色の髪・緑色の瞳の、小学生くらいの少女。髪の色は季節に応じて変わり、春には薄い緑、夏にかけて濃くなってゆき、秋から冬にかけては少しずつ黄色や橙、紅色に染まる。そして冬の間は、すっかり色素が抜けたような透明感のある白色。
髪型は、やや広げるように後ろに垂らした長髪が基本。邪魔になる場面なら束ねることもあるが、あまり切ることはしない。ただし冬の間はかなり短髪になっている。目はどちらかといえばつり目で、白目の面積がやや大きい大きい瞳。
体形は年齢相応。なお肉体や内臓の外見はそれらしく整えられているが内部構造はそこまで再現できておらず、仮に解剖されれば異様さは露見する。
声質は見た目よりは低いが、子供の声の範疇。なお割と声域は広い方で、相手によっては露骨にトーンが上がったり甘ったるい声を出したりすることもある。歌もどちらかといえば上手い部類。
オリジンを顕わにすると、肌は樹皮のような質感になって色も灰色がかり罅割れ、身体の各部から枝や根、葉が適宜生えてくる。季節によっては、機能する花や実もつける(ケヤキは風媒花なので花は地味であり、実も風で拡散するので地味なものだが)。
なお、これらは《天使の外套》《万能器具》である程度TPOに合わせて変更している。前者だけでは触れられれば露見し、声も変わらないので、後者を使って不自然でないように補っている。しかしやはり行動しにくいので、不要な場面では元の姿を使っていることが殆ど。また、見た目の性別を変えることもあまり多くない。
ちなみに、衣服のセンスは(見た目相応という意味で)普通。流行りものもわりと好きだが、機能美のある衣服や伝統的な衣服も好き。戦闘などエフェクトの出力が特に求められる時は、光を少しでも多く受けるために面積が削られたり光透過性が高められたりすることが多い。
アホ毛はよく動く。感覚器官として機能しているとかいないとか。
口調・言動・その他振舞いなどについて
基本的な口調は中性的、「だ・だね」調。ただし、完全に気を許している相手や学友あるいはそれに相当する相手に対しては極めて子供っぽい口調を使うこともある。たまに計算ずくで(つまり「子供」を武器とするために)子供口調を使うことも。敬語を使うべきなら使うが、「今時の若者」程度にしか習熟していないらしく微妙に下手で、相手が偉すぎると咄嗟に出てこないことも多い。
喋り方は、どちらかといえば間延びせず端的、かつ静かなもの。口数自体はそう少なくないが、黙っているとなるといつまででも黙っている。
基本的な一人称は「私」・二人称は「君」・三人称は「彼」「彼女」が多い。子供口調を使う時の一人称は「あたし」で、二人称や三人称には相手の名前あるいは立場を示す言葉(「お兄さん」「お姉さん」の類)を使うことが多い。なお「兄」相手には「おにい」と呼ぶことがあるが、基本は「シュウ」と名前で呼ぶ。
普段は見た目の割には大人っぽい、どちらかといえば飄々とした振舞い。自分の外見が子供であることは理解しており、利用することもあれば先述したように見た目を繕って不利を補うこともある。ただし子供っぽさも強く、やや二面性のある性格。
冷静沈着で合理的、それでいながら慈悲深い性格だが、同時にマイペースで拘りが強くそれを崩されることをあまり好まない。面白そうなことも大好きで、時々衝動的に動くこともある。とはいえ基本的には極端に協調性がないわけでもなく、言えば聞いて冷静に判断をする。
他者が関わることには誠実で几帳面であり、約束したのなら可能な限り守ろうとする。ただし自分だけで完結することにはかなりルーズ。
アライメントで言うなら中立・善。大局観・冷静さと、衝動性・子供っぽさ、自我の強さ・好奇心旺盛さが同居している性格ではあるが、根本的な価値観自体は善性寄り。困っている人や悲しんでいる人には同情を示し、可能な範囲で救おうとする。
同じオーヴァードには同族意識を持ち、ジャーム化すれば悼みながらも容赦なく討伐する(捕獲可能であれば捕獲する)。
「ただの」犯罪者であれば、事情を勘案しながらも悪事自体は止め、現場で解決できなければ法の裁きを受けさせようとする。
その他、悪事に関する基準は比較的厳しい方。ただし緊急避難その他やむを得ない事情の考慮はする。
戦闘においては銃を扱い、射撃で戦う。オリジン:プラント特有の鋭敏な感覚、さらに植物としての集光能力・物質固定能力は、彼女が得たシンドロームであるエンジェルハイロゥ及びモルフェウスともよくかみ合っている。ただし体格は足りないため、枝や根を活かして銃を把持し、弾丸自体もエフェクトを用いて反動をほとんどゼロにして用いている。
なお、戦闘する際は光を集められる格好になるのは先述した通りだが、特に光を集められなくとも戦うことはできる。ただし、やはり消耗は大きくなるため暗い場所での戦闘は好まず、寒い季節の任務もあまり好きではない(そもそもそういった環境自体をあまり好まない)。その我儘で人を救うことを放棄するような性格ではないが、やはりその条件に該当しそうなうえでの「誰でもよい」「自由参加」な類の任務は他に事情がなければ消極的。
普段はUGNに監視を付けられながらも「女子小学生」として生活することが認められており、UGNエージェントである「兄」と同居して学校に通っている。知能その他能力は小学生不相応なものではあり、当然成績も非常に良いが、適度に誤魔化している(&実のところ感覚の鋭敏さ以外は極端に優れているわけでもなく、「時々はそういう小学生もいる」の範疇)ためそこで怪しまれてはいない様子。参考までに、一度高校生用のややレベルの高い問題集をやらせてみたところ見事に平均点程度の成績、ただし図形についてだけは完璧な回答で「レベルが低すぎる」というコメントを残したそうである。
なお本人はこの生活を本心から楽しんでおり、学友と一緒の時はほぼ見た目相応の振舞いを見せ、行事にも積極的に参加している。その他の嗜好も、大人びたもの・いかにも植物由来を感じさせるものの他に、見た目相応の子供っぽいものが混在している。ただし、給食など食事を一緒に楽しめないことにはやや複雑な想いを抱いているようだ。こういったレネゲイドビーイングである故の問題や任務参加による欠席が多いことなどに関しては、学校に理解を得られている(学校自体、UGNに協力しているものである)。
割と多趣味。「子供」としては、子供らしく遊んだり子供向けのマンガやアニメを見たりすることやゲームをすることなど、年相応の趣味。大人びたものは、専門書を読むことの他、様々な絵画も嗜む。もちろん、大人向けの作品も好き。植物としては、日光浴をしたり、鉢植えを育てたりすること。
そしてレネゲイドビーイングとしては、写真撮影である。これは彼女なりに「人間」や「世界」を知るための手段である。他者を撮影するときは、まず「最低限以上のことも話す」程度の関係になった後徐にカメラを構え、それを相手に認識させる。その反応次第で、撮影するかを決めている。事前に確認することはあまりないが、隠し撮りを行うこともない。なお、(「兄」に叱られたためか)彼我の立場次第では無暗に撮影するのを避けることもある。
本質が植物であるため、植物としての栄養補給が必要。そのため、積極的に日光浴を行うほか、地面に埋まっていたり肥料の類を摂取したりといった行為も行う。植物ではあるが動き回るため、結果的に栄養補充の頻度は人間とあまり変わらないものとなっているものの、じっとしていればかなり長期間の無栄養に耐えることもできる(日光と空気と水は必要だが)。じっとしていること自体も苦痛ではなく、乗り物で移動するときは「貨物扱いで放り込んで構わない」というのが定番のジョーク。
物質を経口摂取する行為が「食事」に見えるが、実際のところただの真似事であるため人間と同じものを食べると有害な場合も多く、特に塩分は極めて有害。有害なものを摂取してしまった場合は可能な限り吐き戻している。どうしても食事をしなければいけない場合や付き合いで食べざるを得ないもののメニューを選べる場合は、「炭酸水」と「何もかかっていない野菜料理あるいは豆料理」を優先して選んでいる。なお、トイレには行く。植物基準での栄養摂取しかしていなかったとしても、100%を利用できるわけではないためである(当然のことではあるが)。
これらの行動のため放っておくと土臭くなる。これには自覚があるので、身だしなみには極めて気を遣っている。悪臭の原因となる汚染を「目視」で確認し、分解しているようだ。
毛虫や芋虫など、一部の虫が非常に苦手。要するに植物が嫌うものが苦手であり、そのほか一部動物や菌類なども嫌う一方、逆に害虫を退治する益虫の類など植物に利益のあるものは好き。
もちろん塩分も非常に苦手で、海で泳いだことはない。泳いだら脱水症状で死にかねない、とのこと。
過去設定
生まれつきの難病に侵され、学校に通うこともできず死亡した少女。支援体制の整った学校が見つかり、もう数日で入学式に出られるはずだった時に容体が急変、入学式前日にその命を散らすこととなった。その少女の兄は、少女の最期の願いに応えて(もちろん他の家族や学校にも同意を取って)学校にある大きなケヤキの木の下に彼女の遺骨を埋葬する。ここまでなら、ただの悲劇である。
2年後、兄はオーヴァードに目覚める。とあるジャームに家族を惨殺された中、彼だけが生き残るという形で。覚醒直後でありながらかなり強力なエフェクトを扱い、また元々正義感の強い性格でもあった彼は、イリーガルとしてUGNに協力、家族の仇を討った後そのままUGNエージェントとなった。その理念を理解してもいたものの、しかしレネゲイドについての知識を深めるうちある願望――ほぼ妄想であると当人すら理解していた――がどんどんと膨れ上がっていく。この力を用いれば、妹を蘇らせられるのではないか、と。オモカゲ島事件の発生は、その願望を激しく掻き立てた。そしてさらに2年後――妹の死から4年後――ゼノスの接触を受ける。彼はゼノスと一時的に手を結び――妹を埋めたケヤキの元に赴いて、ゼノスに提示された手順に従い大量のレネゲイドを注入した。
結果として、それは生まれた。妹と同じ姿、しかしながら4年分と思しき成長が見られ、黒かった髪も瞳も新緑の色に染まった――妹の転生体であり、ケヤキの木をオリジンとする、レネゲイドビーイング。つまり、彼女である。直後にゼノスへの勧誘を受けるも、彼女は「兄」を選んだ。幸いにも、ゼノスたちは何もせずその場を立ち去った。同胞を増やせれば、それだけでもよかったのだろう。
当然兄は懲戒を受けたが、誕生した存在がUGNに友好的であったことや今までの功績から何とか軽く済んだ。そして、彼女はUGNエージェントとしての勤務と監視を条件に「兄」との同居及び小学生としての生活が与えられた。とはいえ生まれたてであり、このころにはまだ仕事は割り振られなかったが。
「兄」は、彼女を妹として扱おうとした。彼女も、それに応えようとした。しかしやがて、お互いに負担が大きくなる。妹として扱おうとすればするほど、差異が目に付く。妹が大好きであったらしい塩分の濃い菓子は、彼女には有害であった。彼女の方も「妹の好物」であったらしいそれらを必死で摂取したが、耐え切れず激しく衰弱した。このように、彼女は記憶と姿を受け継いだだけの別存在であったのだ。それを、兄も彼女も実感していく。
ある日とうとう倒れてから、「兄」は彼女に謝罪した。彼女も、それを受け入れた。ちょうどそのころ、彼女も本格的にエージェントとして活動し始めるようになる。有害な習慣をやめた結果か力量もめきめきと上がってゆき、かつての兄と同じように新米でありながらかなりの実力者と認識されるようになった。
今では、兄はUGNの幹部級エージェントである。未だに蟠りは抜けきっていないが、それでも愛すべき家族として互いに慕っている。そして彼女自身も、彼女自身の、同時に生前から受け継いだ意志で世界を愛し、人々を守るために戦っているのだ。
今は書類上11歳、小学五年生。生前は早生まれであったが、彼女はそうではない。4月には、初めての誕生日を祝われもした。ヒトとの成長速度の差は、問題になっていない。今のところ。
性関係について
人間らしく振舞う一環として興味があるらしい振舞いをしてみせることこそあるが、本質は樹木であるため人間どころか動物に興味がない。では同じ樹木はというと、やはり花が咲く季節や種を実らせる季節になると「ムズムズする」らしく、繁殖行為のために同種の樹木がある場所に行きたがる。
なお、「恋愛」という感情はほとんどないようである。ケヤキという樹木の「密集しすぎないよう、周囲の同種その他植物を枯らす毒物を根から出す」という習性に由来した価値観と思われる。とはいえ他の植物を嫌っているわけでもなく、「人間が犬や猫などを愛する程度には愛している」とのこと。
生物としては雌雄同体だが、レネゲイドビーイングとして活動するにあたってのパーソナリティは明確に「女性」である様子。
セッション履歴
No. | 日付 | タイトル | 経験点 | GM | 参加者 |
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フルスクラッチ作成 | 38 |