RハンドアウトPC①

ロイス："イングレス" 草田織枝（推奨感情　P：連帯感/N：指定なし）
公開条件︰《フェイント》使用後、いつでも

一年前、君は思い出す。ジャームという怪物が突如として日常を蹂躙する光景を。
あまりにも不完全なその記憶は、九死に一生を得て目覚めたばかりの君の思考を蝕んだ。
そんな時に現れた少女――草田織枝の差し伸べた手を取り、君は彼女の従者としてレネゲイドの世界へ足を踏み入れる。

◆プレイヤー向け補足

PCは草田の手を借り、非オーヴァードでありながら彼女の従者として戦闘能力を得る。
ハンドアウトシーンは「病室で記憶の一部を思い出した際に草田と出会い、共に旅をする決意をする」というものとする。
PC①のプレイヤーはGMと相談し、以下の項目を設定すること。
・一年前に巻き込まれた事故の詳細内容、PCが思い出せていない真実
・得意料理（草田の好物となる）

●一年前に巻き込まれた事故の詳細内容、PCが思い出せていない真実

1年前の爆発事故により、父親の稲鳴(いななき) 翔矢(しょうや)と双子の妹の稲鳴 鈴(いななき すず)を喪った。

三人暮らしの父子家庭で、母親は稲鳴が物心つく前に病で亡くなっている。父である翔矢は抜刀道場の師範を務めており、父のように強くなりたいと願い、双子の妹の鈴と共に父に師事し、兄妹弟子として互いに切磋琢磨しながら抜刀道を修めていた。
家庭を支えるため、高校に入ってからはアルバイトにも励み、忙しくも一般的な家庭らしい日々を過ごしていた。

しかし、その日常は突如として踏み躙られることとなる。その日、家族と共にショッピングモールに買い出しに来ていた所に、ジャームが無差別爆破を起こしたのだ。
突如として発生した爆発から、父親が咄嗟に稲鳴を突き飛ばしたことによって擦り傷程度の怪我で済んだものの、当然の代償として父親は爆風による熱と衝撃波によりその命を落とし、妹は爆風の直撃は免れたものの、飛ばされてきた商品棚の下敷きとなってしまう。稲鳴はせめて妹だけでもと救出を試みるが、自身がもう助からないであろう事を悟った妹から、稲鳴だけでも逃げるようにと懇願され、果てしない苦悩の末、妹の言葉通りにこの場から逃げることを選んだ。逃げる最中、焦燥に駆られながらも妹の方へと振り返った時、ジャームが動けない妹に手を翳したのと同時に爆発が起き、焼け焦げてバラバラになった“妹だったもの”が飛び散るのを目の当たりにしてしまった。
ジャームはその後も無差別にショッピングモールを爆破した後、現場から逃走しており、UGNによる追跡が続けられているものの、未だその行方は掴めていない。

父親が焼け死に、妹が爆殺された光景の一部を思い出して以来、「自分に家族を護れるだけの力があったなら」という強い悔悟の念に苛まれており、その影響からか草田を師として慕いながらも、過保護にも思えるような振る舞いをする事がある。

半ば衝動的に旅に出る事を決意しており、学校からは退学し、遺された財産と、護身用に幼少期に父親から「誰にも抜かせてはならない」と言い聞かせられてきたいわく付きの刀(妖刀)を家から持ち出している。

・得意料理

得意料理は牛肉入りきんぴらごぼう。元々母親の得意料理としていたらしいことを知り、興味本位で作ったところ、父親と妹から大絶賛された。白米が止まらなくなること間違いなし。

●シナリオ配布データ

PCはシナリオ中従者専用アイテム（EAp138）を5つまで常備化・装備する。この効果を得るのにブラム=ストーカーシンドローム及び《愚者の兵装》取得は必要ない。
また、以下のエフェクトを取得する。このエフェクトは「難易度：対決」のエフェクトと組み合わせて使用することが出来る。

《フェイント》
タイミング：メジャー
最大Lv1　技能：〈白兵〉〈射撃〉
対象：-　射程：武器
侵蝕=0　難易度：10　制限：従者専用
シーン内に草田織枝が登場している場合のみ使用可。
判定成功時、草田織枝は即座にメインプロセスを行う。ラウンド1回まで使用可能。

●従者専用取得アイテム

・従者の選別（肉体）×3　種別：一般
【IA:p.110】取得時に能力値ひとつを選択する。従者の選択した能力値に+1する。複数取得した場合、この効果は重複する。

・従者の技量（白兵）×2　種別：一般
【IA:p.110】取得時に技能ひとつを選択する。従者は選択した技能を2レベルで持つ。複数取得した場合に同じ技能を選択したなら、レベルが+1される。