PC4 W:UGNエージェント／C:指定なし
シナリオロイス:榎戸 樹　推奨感情 P:感服／N:脅威

あなたはUGN日本支部の組織『ARTS(Anti Renegade Terrorism Squad)』に所属するエージェントだ。
『ARTS』は特定の支部に依らず、FHによる大規模なレネゲイド事件が起きた際に各支部と連携して犯人確保や人命救助、二次災害の防止に努める独立部隊であり、あなたと榎戸 樹(えど たつき)はチームメイトとして共に被災地を駆け回っていた。
あなたを含めた多くの負傷者を救い、“ソウルリザレクター”と呼ばれていた彼だが、家族を失った事件以降その消息を絶ってしまう。
任務の傍ら榎戸の行方を追っていたあなたは、彼の目撃情報があった朝霧支部へと向かう。

名称：切裂 杏（キリサキ キョウ）
コードネーム：“熾天使”-セラフィ-
性別：女
年齢：19歳
一人称：アタシ
三人称：名前呼び捨て or コードネーム
性格：傍若無人　喧嘩腰
出身：殺し屋の家系
好み：殺人、破壊
嫌い：機械、団体行動

UGNの特殊部隊『ARTS』に所属するエージェント。
小さな体躯で幼く見えるが、気性の荒い戦闘狂。特に外見について軽口を叩けば、見境なく殺意をむき出しにする。
ただし一般的な教養は持ち合わせており、エージェントとしての自覚や与えられた役割についての理解がある。

最年少でUGN日本支部直属部隊『ARTS』に入隊しており、現ARTSメンバーの中でもその戦闘能力は特に秀でている。3年前まで同じチームメンバーにしてリーダーだった榎戸樹が失踪して以来、単独で任務に当たっていたが、その榎戸が朝霧市で目撃されたという情報を得、単身朝霧支部へと赴くことになった。

500年以上の歴史を持つ暗殺の家系、『切裂家』の娘として19年前に生を受けた。生まれてすぐに殺しのノウハウを叩き込まれ、5歳で担当した初任務中に初めて人を殺めたと記録されている。しかしキョウが10歳の時、本所切裂家に謀反を起こす分家との全面抗争が勃発した。キョウは本家の跡取りとして命を狙われるも、その際にオーヴァードに覚醒。UGNが事態の収拾に駆けつけた時、暴走するキョウの他に、生きている切裂家の人間は1人もいなかったという。

その後UGNに保護され、その性格や暴走時の危険性を危惧する声もあった中、それを補って余りある戦闘能力の高さを買われ、特殊部隊『ARTS』の候補生となる。そして6年前、13歳という若さで正式な『ARTS』エージェントとして配属された。

圧倒的な速さで接敵して敵を討つ、単体必殺のアタッカー。
レネゲイドを推進力に変化させる過程で自身の背中に羽のようなエフェクトが発生し、一撃で相手を天へ召す姿が天使のようであるとされ、“熾天使”という名のコードネームが与えられた。
使用する武器は、エンジェルハィロゥにのみ使用が許されている代物で、その周囲にまとったレネゲイドが光の屈折を発生させ、不可視の刃となる。例え同じARTSエージェントであっても、その武器の正体を知るものはいない。

・19年前　代々暗殺を家業とする切裂家に生まれる。
・9年前　血統争いに巻き込まれてオーヴァードに覚醒。暴走時に一家全員を殺害する。
・8年前　UGNに捕縛される。その後はHOME預かりとなるが、その能力が認められて『ARTS』へ推薦される。
・6年前　正式な『ARTS』所属のエージェントとなる。エドと初対面。
・3年前　FHの襲撃によりエドの家族が死去。程なくしてエドも行方不明に。以降、サキは単独で任務に就くようになる。
・現在～　ARTSエージェントの単独派遣戦闘員として各地を飛び回っている。

切裂という家はおよそ500年前から依頼殺人を請け負う代理殺人を生業としてきた。しかしその実態は全く記録に残らない。500年という歴史も事実であることを裏付けるものは何もない。史実の闇に溶けるようにその血は現代まで受け継がれてきた。代理殺人はたとえ戦争がなくとも、クーデターがなくとも、日常に転がる些細な出来事と等しく起こりうる。誰に目にも触れられない世界の裏側で彼らは仕事をする。

そんな切裂家の殺人には哲学がある。
“切裂の殺人は仕事である。切裂は、決して主体性を持った殺しをしてはならない。”

この指針はいついかなる時でも優先されるものであり、切裂の人間が一番最初に教えられる言葉だった。倫理観の欠落した考え方だと吐き捨てられるだろう。それでも、彼らは確固たる信念の元にこの言葉を胸に刻む。

しかし、殺しの世界ではこういった考え方を持つのは保守的と揶揄する声があったのも事実だった。その結果、現代においては多額な報酬を要求しながら扱い辛い切裂よりも、安価で手頃な反社会的組織に仕事が流れて行きつつあった。

そんな時に声を上げたのが、切裂剥也という男だった。彼は非常に優秀な殺し屋だったが、次期当主の権利を持たない血縁者であった。彼は切裂家の未来を憂い、切裂家の殺しの定義を古い考えと否定した。しかし、剥也の声は届かなかった。剥也は嘆き、謀反を起こした。切裂家内で剥也の意見に同意する者は少なくなく、それらを率いた剥也は闇夜に紛れて屋敷に潜入し、身内に隙を見せた現党首の殺害を成した。そうして切裂の簒奪に成功した剥也だったが、まだ陽の昇らぬ内に、たった1人の少女の手によって命を落とした。

少女の名は“切裂杏”。切裂家の次期党首にして、剥也の義妹であった。その日はちょうど彼女の10度目の誕生日だった。父の部屋を訪れた彼女は、剥也が父を殺す瞬間を目の当たりにしてしまう。少女は父からの教えを思い出す。感情に任せた殺しはしない。ならばこの憤りはどうすればいい？　理性と感情がぶつかり合い、擦り切れ、摩耗していく。そしてついに、少女は望んでしまった。目の前に立つ、その男の死を。

果たして、少女の願いは叶ったのだーーー。


大きなレネゲイド反応を感知したUGNのエージェントが急行した時、そこには、血の海の真ん中で立ち尽くす少女と、既に人の形を忘れた死体の山だけがそこにあった。こうして歴史に名を残さない暗殺の名家は、その血統を途絶えさせることとなった。

キョウはUGNに保護されるとすぐにアールラボへとその身を移すこととなった。身体検査の診断の結果、キョウの持つ“殺戮衝動”が高次元レベルでレネゲイドと同調していたためだ。当時、アージエフェクトの開発チームは12の衝動を持つ非検体を