設定・その他メモ

大切な家族、友人、街の人々、全てが業血鬼に奪われた中で1人だけ生き残ってしまった。
憎しみだけが空っぽな体に残り、ここまで生きたけれど……何を失って怒ってたんだっけ。大切にしてたものってなんだっけ。もう良く思い出せない。

ただ自身の中に燃え盛る怒りのみが、冷たくなった心臓を強く脈動させた。

片割れに初めて会った時。怒りを持つ美しい瞳に心が惹かれた。同族だと思ったし、なによりその強さに憧れた。

契約してからは"大切なもの"の枠に血盟が入ったことで、とても安定している。よく笑うようになった。

片割れは契約時に怒りを失ってしまったみたいだけれど、大丈夫！復讐心や、怒りはこっちが代わりに持っておくね。
復讐相手はちゃんと殺してあげないと、ってナイフを持たせるタイプ。

正直、片割れの探す"大切な人"なんてどうでもいい。血盟である君が存在していればそれでいいのだ。

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痕印を見ながら、手首から血を吸うのが好き。