知能:高い　知覚:五感（暗視）　反応:腹具合による
言語:魔神語　 生息地:地下迷宮/遺跡
知名度／弱点値:24／31　弱点:斬撃属性ダメージ+3
先制値:30　移動速度:20/20（浮遊）
生命抵抗力:32(39)　精神抵抗力:29(36)

部位数:2（頭/胴体）　コア部位:頭

○超悪食
この世ならざるものも含めたあらゆるものを食べてきた蓄積により、毒すら栄養とする貪欲なまでの消化能力を持ちます。
毒属性の魔法や特殊効果に対する生命・精神抵抗力判定に必ず成功します。また、超悪食の効果を発動した時、体力を5点回復します。

○病気無効

○風船の身体
ふわふわと浮遊する身体でのらりくらりとかわします。回避力判定に＋1のボーナス修正を得ます。またこの魔物は、「風船の身体」が無効とならない限り空中に浮いているものとして扱い、また《影走り》を得ます。この効果は「裂ける腹部」が発動した時、無効化されます。

☆呪石の瘴気
体内の呪石が発生させる瘴気の属性を決定します。
この魔物は手番開始時に、「毒属性」「病気属性」「精神属性」の3つのうちから1つを選択します。次の手番まで、体内の呪石は指定した属性の瘴気を発生させるようになります。
○瘴気の息
頭の攻撃は「射程20m/形状：射撃/対象：半径6mの20体まで/抵抗：回避/消滅」の魔法ダメージを与えるブレス攻撃として扱います。属性は「呪石の瘴気」の効果で決定された属性となります。（指定がない場合呪い属性となります）

〆神聖魔法15レベル/魔力25
信仰は狂神ラーリスです。

○☑魔法適正
《マルチアクション》《魔法誘導》《魔法収束》《魔法制御》《魔法拡大/数》《MP軽減/プリースト》を習得しています。

○複数宣言=2回
☆痛みの瘴気/27(34)/生命抵抗/消滅/毒属性/射程50m/自分を中心とした範囲
瘴気により神経を直接甚振り、穢れを持たないキャラクターを行動不能にします。この魔物の次の手番まで、範囲内では穢れを持たないキャラクターは激しい痛みに襲われ、ほぼ行動不能になります。制限移動に限られ、主動作はできず、全ての行為判定に-4の修正を受けます。
この能力は「呪石の瘴気」の効果で毒属性を選択していないと使用できません。

☆怒りの瘴気/27(34)/生命抵抗/消滅/精神属性/射程50m/自分を中心とした範囲
瘴気により怒りや憎しみを増幅させ、戦鬼で溢れた空間を作り出します。この魔物の次の手番まで、対象は命中力判定、生命・精神抵抗力判定に+3のボーナス修正を受け、与えるあらゆるダメージを+6点します。同時に回避力判定に-3のペナルティ修正を受け、魔法の行使を行えなくなります。また攻撃対象を選択する時、敵味方を問わず攻撃可能な相手全員からランダムに攻撃対象を選択しなければなりません。なぎ払いなど複数攻撃が可能な場合、できる限り攻撃対象数が多くなるようGMから要求することができます。
この能力は「呪石の瘴気」の効果で精神属性を選択していないと使用できません。

☆萎びの瘴気/27(34)/生命抵抗/消滅/病気属性/射程50m/自分を中心とした範囲
瘴気により体を萎えさせ、動きを強く阻害します。この魔物の次の手番まで、対象は絡み効果を受けた時と同等の悪影響を受けます。ダイスを4つ振り、出た部位の絡み効果を全て受けます。ダイス目が重複した場合、効果は重複しません。「特殊」に相当する出目が出た場合は、首に対する絡み効果を採用します。
この能力は「呪石の瘴気」の効果で病気属性を選択していないと使用できません。

▽裂ける腹部
この能力は、同じ戦闘において〔部位：胴体〕に斬撃属性攻撃を3回受けるか、〔部位：胴体〕のHPが半分以下になることで発動します。
腹部が裂け、巨大な口が出現します。この能力が発動した場合、即座に以下の処理が発生します。（連続攻撃中でも割り込んで発生します）
・「風船の身体」無効化
・「暴食の大口」「あふれる瘴気」「呪石奪取」有効化
・「貪食弾」「蚕食の嵐」が発動可能になる

▽暴食の大口
この能力が無効の間、〔部位：胴体〕は「牙」による通常攻撃を行えません。
この能力は「裂ける腹部」が発動することで有効化します。

☑貪蝕弾
胴体の攻撃を、手番終了まで「射程20m/形状：射撃/対象：半径10mの50体まで/回避力/消滅」の魔法ダメージを与えるブレス攻撃に変化させます。攻撃属性は「呪石の瘴気」の効果で決定された属性となります。（指定がない場合呪い属性となります）この能力を使用した時、命中力達成値はサイコロを振らず39に固定されます。この攻撃が命中した場合、与えたダメージの数値だけ〔部位：胴体〕のHPが回復します。
この能力は連続した手番には使用できず、「裂ける腹部」発動後でないと使用できません。

○あふれる瘴気/27(34)/生命抵抗力/半減
腹部が裂けることで、身体の周りに強い瘴気が吹き出すようになります。この魔物のあらゆる部位に対し、近接攻撃を試みるキャラクターはその度に、成否に関わらず「2d+14」点の魔法ダメージを受け、同時に「痛みの瘴気」「怒りの瘴気」「萎びの瘴気」のうち、現在呪石が発生させている瘴気の属性に対応した瘴気の効果を受けます。抵抗を試みる場合は、各能力を参照してください。この能力のダメージ属性は「呪石の瘴気」の効果で決定された属性となります。（指定がない場合呪い属性となります）
また、この瘴気の嵐は飛来する矢や弾丸を逸らします。妖精魔法【ミサイルプロテクション】（⇒『Ⅱ』112頁）と同じ効果を持ちます。
この能力は「裂ける腹部」が発動することで有効化します。

〆蚕食の嵐/31(38)/精神抵抗力/消滅/精神属性+呪い属性
この魔物から半径50m内に存在するキャラクターを、瘴気から精製された消化液を以って概念ごと食い散らかします。対象は手番終了時に抵抗を行い、失敗した場合、ランダムに技能ひとつのレベルを3減少させます（最低0）この効果で冒険者レベルと習得している戦闘特技は変化しませんが、判定の基準値は変化します。
この効果は累積し、キャラクターが所持している全ての技能レベルが0になった場合、完全に喰らい尽くされてしまい、消滅します。この場合、大神のコール・ゴッド相当の奇跡かそれ以上に頼らなければ蘇生すらかないません。
この能力は連続した手番には使用できず、「裂ける腹部」発動後でないと使用できません。

▽呪石奪取
この魔物の体内にある呪石は、口が開いて露出している時に限り強奪可能です。
「貪蝕弾」「蚕食の嵐」を相手が発動した直後のラウンド中に限り、この魔物に対し主動作を使って「スリ判定」を行えます。この判定で達成値30以上を出した場合、そのキャラクターは即座に「瘴気の呪石」を入手します。また、この魔物は次のラウンドから、「呪石の瘴気」「痛みの瘴気」「怒りの瘴気」「萎びの瘴気」「貪食弾」「あふれる瘴気」「蚕食の嵐」「呪石奪取」の能力を失います。
この効果により「瘴気の呪石」を入手した場合、戦利品判定において「瘴気の呪石」を入手することはできなくなります。
この能力は魔物知識判定で弱点を抜き、かつ「裂ける腹部」が発動することで有効化します。

○攻撃障害＝不可・+4　大きさが攻撃を妨げます。
〔部位：頭部〕は、近接攻撃の対象にならず、また、射撃攻撃に対する回避力判定に+4のボーナス修正を得ます。〔部位：胴体〕のHPが0以下となった場合、この能力は失われます。

風船のように丸々と太った肉体をした、道化師のような姿の魔神王です。
魔神王はよほどのことがなければラクシアに姿をあらわすことはありません。
身長は5m程で、過去に瘴気を発生させる呪石を喰らったため、体内から常に濃い瘴気が発生しています、体が風船のように丸々と太っているのはそのためで、魔界においても下級の魔神なら近づく前に瘴気に当てられ、無残な死を遂げます。
元々食事量は異様なまでに多い魔神ですが、呪石を喰らってからというもの食べたあらゆるものが体内で瘴気に変換されるため、食事の要求量が更に桁外れとなり常に空腹に苛まれています。万が一ラクシアに召喚されたが最後、その力を振るい、欲望のままに「文字通り世界の全て」を喰らい尽くそうとすることは想像に難くありません。
人間に対する反応は腹具合次第ですが、この魔物の腹は満たされることはなく、またあらゆる物質・エネルギーを食料と見ているため、反応は基本的に「捕食しようとする」「食事の邪魔なので排除する」「食事の肴に甚振る」のいずれかです。
貪食の王という立場が感情抑制の箍を外しているためか、上位魔神が軒並み備えているはずの精神属性に対する耐性がありません。