知能:人格による 知覚:五感(暗視) 反応:人格による
言語:汎用蛮族語、魔法文明語、魔動機文明語
生息地:さまざま
知名度/弱点値:21/25 弱点:回復効果ダメージ+3点
先制値:23 移動速度:30/30(飛行)
生命抵抗力:25(32) 精神抵抗力:25(32)
【未分類】
18 | テトラフラグメント (マギテックエンジェル・プロトタイプ) |
---|
攻撃方法 | 命中力 | 打撃点 | 回避力 | 防護点 | HP | MP |
槍(アイン) | 19(26) | 2d+17 | 21(28) | 15 | 126 | 96 |
槍(ツヴァイ) | 21(28) | 2d+19 | 25(32) | 12 | 126 | 96 |
槍(ドライ) | 23(30) | 2d+21 | 23(30) | 13 | 126 | 96 |
槍(フィーア) | 17(24) | 2d+15 | 19(26) | 18 | 126 | 96 |
部位数:4(肉体は同一) コア部位:なし
特殊能力(◯:常動型 〆:主動作型 ☆:補助動作型 ☑:宣言型 ▽:条件型 ▼:条件選択型)
●共通
○ひとつの身体すべての人格でひとつの肉体を共有しています。換算するときは1部位として数え、範囲攻撃などで複数の人格を同時に対象に取ることはできません。HPとMPの減少および回復は、すべての人格に等しく適応されます。特殊能力や魔法、宣言特技によるボーナスやペナルティも同様です。
例外的に精神効果属性のみ人格ごとに適応され、また人格ごとに行使が必要です。対象に取ることができるのはそのとき表に出ている人格のみとなります。
また、最後に行動した人格が次の手番の開始時まで肉体の所有権を得ます。自分の手番以外で効果を発揮する特殊能力は、この所有権を得ている人格の物のみが発揮されます。
〆人格交代
非戦闘時なら、任意で肉体を担当する人格を入れ替えることができます。
○3回行動
1ラウンドに3回主動作を行えます。
▽人格混濁
戦闘中はめまぐるしく人格が入れ替わります。自分の手番を迎えたタイミングで1dを3回振ります。
出目が1~4なら、それぞれ出目に対応した人格で手番(主動作)を行います。人格ごとに分けて、複数部位を持つ魔物のように行動を処理してください。ただし、宣言特技の宣言は全人格合わせて1回のみです。
出目が5~6の場合、肉体と精神が混線し、その出目が出た回数だけ手番(主動作)が行えなくなります。
表に出る人格はランダムに決定されますが、行動する順番は任意に選択できます。
○なりかかり
人族、アンデットの境界線上の存在です。それらの分類に対して効果を表す(もしくは表さない)特殊能力や魔法は、すべてこの魔物の対象となります。ただし、【ヴァイス・ウェポン】など、複数該当する分類に効果が発揮される特殊能力や魔法の対象になっても、効果が重複することはありません。
○毒無効○病気無効○精神効果属性(弱)無効
○飛行
近接攻撃の命中・回避に+1のボーナス修正を得ます。
●1.風射のアイン
○「知能:高い」&「反応:中立」〆銃盾での銃撃/21(28)/回避力/消滅
銃盾による射撃攻撃を行います。射程は10mで装填数は4、クリティカル値は⑪となります。
〆魔動機術15レベル/魔力18(25)
マギスフィア大を6個所持しています。変形や破壊を伴う場合、それを念頭に置いてください。これらのマギスフィアがすべて破壊された場合、魔動機術は使用不可となります。
破壊されずに残ったマギスフィア大は、この魔物を倒した後に、戦利品として自動で入手することが可能です。
○精密射撃&鷹の目
乱戦に飛び道具を撃ち込んでも誤射しません。また、遮蔽越しに射撃攻撃を行えます。
○魔法適正
戦闘特技《魔法誘導》《魔法収束》《魔法制御》《デュアルアクション》を習得しています。
●2.林潜のツヴァイ
○「知能:低い」&「反応:友好的」○密偵の心得
スカウト技能で行える各種判定を、基準値16(固定値23)で行えます。
また、戦闘特技《影走り》を習得しています
☆擬態
翼と光輪を収納して、人間に擬態します。擬態前の穢れは4点、擬態後の穢れは0点となります。この効果を受けている間は「○飛行」を失い、「▽人格混濁」を除く魔動天使に関連する能力もいっさい使えなくなります。
擬態していることを見破るには目標値25の真偽判定に成功する必要がありますが、成功しても『人間ではない』ということしかわかりません。魔物データを知るには、そこから改めて魔物知識判定に成功する必要があります。
この能力の効果時間に制限はなく、解除も補助動作で可能です。ただし「▽人格混濁」が発生した場合は自動で解除されます。
〆天槍散華・歪
「対象:半径5m/15」「射程/形状:20m/射撃」として、槍による射撃攻撃を行えます。この能力は1ラウンドに1回しか使えず、使用するとMPを9点消費します。
この攻撃は投擲によるものとして扱い、使用すると次の手番の開始時まで槍は使用不可となります。
▽痛恨撃
打撃決定の2dの出目が10以上だった場合、打撃点をさらに「+11」点します。
●3.火槍のドライ
○「知能:人間並み」&「反応:敵対的」▽連続攻撃Ⅱ
攻撃が命中した場合、同じ対象にもう1回攻撃できます。この効果は2回目の攻撃まで発生し、3回目の攻撃が命中しても、それ以上の攻撃は行われません。
▼転地剛衝
近接攻撃が命中した際、相手を任意の方向に10m吹き飛ばしたのちに転倒させることができます。この効果は部位数に関係なく適応されますが、転倒の効果のみを与えることはできません。
●4.山壁のフィーア
○「知能:命令を聞く」&「反応:命令による」〆歪叫/25(32)/生命抵抗力/消滅
叫びと共に全身から瘴気を放ち、周囲の対象すべてを弱体化させます。この魔物と同じ乱戦エリア内に存在するすべてのキャラクターは10秒(1ラウンド)の間、命中力・回避力・生命抵抗力・精神抵抗力に-2のペナルティ修正を受けます。
この能力は1ラウンドに1回しか使えず、連続した手番に使えません。
▼銀鋼装殻・歪
受ける物理ダメージを変更します。この能力は1日に2回までしか使えず、1回目の使用の際はダメージを「0」点に、2回目の使用の際は適応ダメージを半減(端数切り上げ)にします。
○抗魔装殻・歪
受ける魔法ダメージを常に-6点します。
○再生・歪
主動作終了時にHPが10点回復します。
戦利品 | |
特殊 | マギスフィア大(500G/-)×6 |
---|---|
自動 | 割れた〈エンジェルスフィア・プロトタイプ〉(2,5000G/-) |
2~9 | なし |
10~ | 四人の思い出の品(10,000G/-) |
解説
魔動天使の精神安定は、第一世代の魔動天使たちが絶望に狂って以来、研究され続けた難題でした。テトラフラグメントは調整された疑似人格が与えられた第二世代の中でも、意図的に極端な調整がなされたプロトタイプです。ひとつの〈天使核〉の中に四人分の少女の魂を封入し、それぞれに与えた疑似人格で喜怒哀楽を分けて担当することによって、精神の負荷軽減を図りました。
結果から言えば、この試みは失敗に終わります。
元からデータを取るためだけに極端な調整をしたため戦力としては期待していなかったのですが、人格の役割分担による技能習熟と通常個体の四倍の出力により、想定に反し単純なカタログスペックでいえば第一世代の大半を凌駕する性能を獲得しました。
しかし、戦闘などの強い負荷にさらされたとき、己を守ろうと〈天使核〉に封入された四つの魂が暴走し、人格がめまぐるしく入れ替わるという致命的な欠陥が発生したのです。また、肝心の精神の安定についても一部の人格に負荷が集中し、望むような結果は得られませんでした。さらには四つの魂を封入した弊害か「契約者」の命令を受け付けず、独自の判断で行動可能という、とても兵器として運用できる仕上がりではありませんでした。求めた安定性を欠き、期待していなかった戦闘能力だけが突出するという、なんともあべこべな結果に終わってしまったのです。
暴走の危険があるため戦力として投入するわけにもいかず、失敗作として封印されていた“彼女たち”ですが、作製から数年後、その研究所が蛮族の襲撃で破壊された際に封印が解けます。以後は戦場にたびたび出没し、人蛮の区別なく破壊を振りまいたという記録が残されています。
風射のアインは四つの人格のまとめ役です。感情は『哀』をつかさどり、常に悲観的に嘆いてばかりいる彼女ですが、逆に言えば決して楽観で動きません。冷静に、そして冷酷に状況を俯瞰し、優秀な指揮官兼参謀として“彼女たち”を導いてきました。
林潜のツヴァイは子供の人格です。感情は『楽』をつかさどり、幼く無邪気な彼女はそれを逆手にとって敵地への潜入や要人への接近を行います。そうして“彼女たち”にとって都合のいい状況をセッティングした後、他の人格にバトンタッチするのです。
火槍のドライが破壊行為を主に担います。感情は『怒』をつかさどり、”彼女たち”を脅かす存在すべてに牙をむきます。負荷を多く受け持ち破壊行動で発散する役割も持ち合わせているため、彼女と友好的に会話するのはまず不可能と思ってよいでしょう。
山壁のフィーアは残骸です。かつては『喜』の感情を担当し、絶望の中でも喜びを見つけ、”彼女たち”を慰める役割を果たしていました。しかし度重なる戦いにより喜びの目は摘まれ、抱えきれない四人分の絶望が彼女に集中し、壊れてしまったのです。今の彼女はかろうじてほかの三人の声に反応し、命じられる役割を果たすことしかできません。
一説によれば彼女たちはまだ戦場に散ることなくこの世界に生存し、壊れてしまった少女の一角を元に戻すすべを探して彷徨っていると言われています。
結果から言えば、この試みは失敗に終わります。
元からデータを取るためだけに極端な調整をしたため戦力としては期待していなかったのですが、人格の役割分担による技能習熟と通常個体の四倍の出力により、想定に反し単純なカタログスペックでいえば第一世代の大半を凌駕する性能を獲得しました。
しかし、戦闘などの強い負荷にさらされたとき、己を守ろうと〈天使核〉に封入された四つの魂が暴走し、人格がめまぐるしく入れ替わるという致命的な欠陥が発生したのです。また、肝心の精神の安定についても一部の人格に負荷が集中し、望むような結果は得られませんでした。さらには四つの魂を封入した弊害か「契約者」の命令を受け付けず、独自の判断で行動可能という、とても兵器として運用できる仕上がりではありませんでした。求めた安定性を欠き、期待していなかった戦闘能力だけが突出するという、なんともあべこべな結果に終わってしまったのです。
暴走の危険があるため戦力として投入するわけにもいかず、失敗作として封印されていた“彼女たち”ですが、作製から数年後、その研究所が蛮族の襲撃で破壊された際に封印が解けます。以後は戦場にたびたび出没し、人蛮の区別なく破壊を振りまいたという記録が残されています。
風射のアインは四つの人格のまとめ役です。感情は『哀』をつかさどり、常に悲観的に嘆いてばかりいる彼女ですが、逆に言えば決して楽観で動きません。冷静に、そして冷酷に状況を俯瞰し、優秀な指揮官兼参謀として“彼女たち”を導いてきました。
林潜のツヴァイは子供の人格です。感情は『楽』をつかさどり、幼く無邪気な彼女はそれを逆手にとって敵地への潜入や要人への接近を行います。そうして“彼女たち”にとって都合のいい状況をセッティングした後、他の人格にバトンタッチするのです。
火槍のドライが破壊行為を主に担います。感情は『怒』をつかさどり、”彼女たち”を脅かす存在すべてに牙をむきます。負荷を多く受け持ち破壊行動で発散する役割も持ち合わせているため、彼女と友好的に会話するのはまず不可能と思ってよいでしょう。
山壁のフィーアは残骸です。かつては『喜』の感情を担当し、絶望の中でも喜びを見つけ、”彼女たち”を慰める役割を果たしていました。しかし度重なる戦いにより喜びの目は摘まれ、抱えきれない四人分の絶望が彼女に集中し、壊れてしまったのです。今の彼女はかろうじてほかの三人の声に反応し、命じられる役割を果たすことしかできません。
一説によれば彼女たちはまだ戦場に散ることなくこの世界に生存し、壊れてしまった少女の一角を元に戻すすべを探して彷徨っていると言われています。
作成者:藤双樹
最終更新 : 2016/02/12-12:07:35
最終更新 : 2016/02/12-12:07:35
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