名称:“盲従する狂犬”サリクス(獣)
モンスターレベル:15 分類:人族
知能:命令を聞く 知覚:五感 反応:命令による
言語:交易共通語、フェイダン地方語、ソレイユ語 生息地:不明
知名度/弱点値:18/ー 弱点:なし
先制値:0 移動速度:60
生命抵抗力:22(29) 精神抵抗力:22(29)

攻撃方法:拳/命中力:26(33)/打撃点:2d+33/回避力:18(25)/ 防護点:5/HP:161/MP:67

特殊能力(◯:常動型 〆:主動作型 ☆:補助動作型 □:宣言型 ▽:条件型 ▼:条件選択型)
○追加攻撃
▼カウンター

〆▽牙/25(32)/回避力判定/消滅
 格闘武器〈牙〉を持ちます。敵1体に噛みつき「2d+28」点の物理ダメージを与えます。
 命中力判定で「4」以上、達成値が上回って成功した時、この魔物は対象の首に噛みつきます。〈金属鎧〉着用の有無にかかわらず首絡み(⇒『AW』69頁)と同様の処理が発生し、以後「〆▽牙」の攻撃が対象へ自動的に命中し続けます。
 これを外部から解除するには引きはがし処理(⇒『BT』28頁)が必要です。一方で、この魔物は補助動作でこの状態を任意に解除できます。
 この攻撃には「○追加攻撃」による攻撃の追加はできません。

□強化投げ攻撃Ⅱ
 拳による攻撃(およびカウンター)が、投げに変更されます。打撃点が+6点され、同時に対象を転倒させます。
 部位が3つ以下のすべてのキャラクターを対象にできます。複数部位へのキャラクターへの攻撃では、一度の命中ですべての部位にダメージを与え、転倒させます。このとき、対象は基準値の高い方で回避力判定を行います。
 この攻撃には「○追加攻撃」による攻撃の追加はできません。

▼むさぼる
 投げによる攻撃が命中した後、同じ対象にさらに「〆▽牙」で命中力判定を試みることができます。対象は回避力判定を行う際、転倒による-2のペナルティ修正を受けます。
 複数部位のキャラクターに「▼むさぼる」を行う場合、攻撃する部位をひとつ選んで命中力判定を行います。

○暴食
 なんでも食べます。お腹を壊しません。この魔物が牙でダメージを与えた場合、適応ダメージと同じだけ自身のHPを回復します。

▽剣の加護/運命婉曲
 人間としての加護を失っています。

□引き千切る
 力任せに拘束を解除します。〈絡み〉などの物理的な拘束と、達成値30以下の不利な効果をすべて解除します。
 この能力を使用すると、HPを20点消費します。

戦利品
 自動:血と涙と吐瀉物で汚れた日記帳(5,000G/-)

解説
◆サリクス・バビュロニカ(人間/女/15歳)
 アイヤール帝国《皇城領》フェーゴの王立学院に通っていたバビュロニカ男爵家の娘です。
 おとなしい気性の少女であり、戦闘訓練の際は投げ主体の受け身のスタイルを用いました。

 いまから七か月前、ディルフラムのアイヤールのはざまに巨大な渓谷が突如として出現しました。
 リジウム伯爵家が嫡男はこの情報を聞きつけ、王立学園の女子生徒十名を引き連れて冒険に出かけます。サリクスはその取り巻きのひとりです。
 男爵と言う周囲に劣る生まれの負い目、控えめな性格、さらには『炎属性があれば誰でも踏破可能』という情報もあり、不安があっても大きな声で反対などできませんでした。

 数多の蟲が蠢くダンジョンで置き去りにされ、救助されるまでの3ヶ月。
 少ない食料と水で生き延びましたが、その心は壊れました。

 この魔物を倒すと「犬殺し(5点)」の名誉称号を得ます。

※上記のデータは15個の剣の欠片(HP+75、MP+15、抵抗+3)を適応済の数値です。