名称:ドッペルオーガ
モンスターレベル:20 分類:蛮族
知能:高い 知覚:五感(暗視) 反応:敵対的
言語:交易共通語、汎用蛮族語、オーガ語、ドレイク語、魔法文明語、魔神語 生息地:さまざま
知名度/弱点値:21/27 弱点:物理ダメージ+2点
先制値:25 移動速度:27
生命抵抗力:26(33) 精神抵抗力:24(31)

攻撃方法:武器/命中力:24(31)/打撃点:2d+25/回避力:25(32)/ 防護点:23/HP:150/MP:99

特殊能力(◯:常動型 〆:主動作型 ☆:補助動作型 □:宣言型 ▽:条件型 ▼:条件選択型)

○複数宣言=2回

〆真語魔法、召異魔法15レベル/魔力21

○□〆魔法適正
戦闘特技《マルチアクション》《魔法誘導》《魔法収束》《魔法制御》
《魔法拡大数》《ワードブレイク》を習得しています。

□強化魔力撃=+6命中・+21ダメージ
命中力判定に+6のボーナス修正を得、打撃点を+21します。
同時に、自身の回避力・精神抵抗力・生命抵抗力判定に-2のペナルティ修正を受けます。

〆変身
観察した対象の姿や能力を写し取り、それに変わります。
一目見ただけの対象であるならば、所持品も含めたその姿のみを等しくすることができます。
3分(18ラウンド)の間、観察できたならば、口調も仕草もそっくりに真似ることが可能で、親しい人間でもまず見破ることはできません。3時間の観察で、能力や記憶のすべてを手に入れます。この状態では、この魔物自身が持つ能力に加え、観察・変身した対象の技能や魔法をすべて使うことが可能です。「〆変身」を解除したら、この効果は失われます。「〆変身」の解除は補助動作で行います。

○捕食分裂
ドッペルオーガは、人族の心臓を喰らった場合、分裂して2体となります。
分裂したドッペルオーガのデータは、元のドッペルオーガの物を参照し、受けた効果も引き継ぎます。
ドッペルオーガが捕食分裂を行う場合、捕食から分裂までは1分(6ラウンド)を必要とし、その間いっさいの主動作と補助動作を行うことができません。


戦利品
 2~7:なし
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解説

オーガ(⇒「Ⅱ」233頁)の突然変異種です。
人化を極めたオーガが始まりであるとも、狂神ラーリスに魅入られたオーガが起源とも言われています。
どういった経緯でこのような変異を経たのかは定かではありませんが、このオーガは魔神ドッペルゲンガーの有する変身能力とほぼ同等である力を持ち、従来の人化とは違い見破ることが更に困難となっています。

これらは、数少ないドッペルオーガらも熟知しており、その類似性や起源の説のひとつから、狂神ラーリスを信仰している個体も存在しております。ですが、大半のドッペルオーガたちは、その能力を誇り…ありていに言えば過信しており、自分たちは魔神を越えた存在なのだと鼻にかけています。

また、最大の特徴として、通常オーガ種は人族の心臓を喰らって人化するのに対し、
彼らは人族の心臓を喰らった場合、分裂します。心臓を喰らったドッペルオーガとまったく同じ記憶や経験を引き継いだ、新たなドッペルオーガが誕生するのです。とある学者による所、ドッペルオーガらはこれによって仲間を増やしているのではないかと、諸説あります。

彼らは、どのオーガ種よりも、ひいては貴族種といった蛮族らをも上回る能力を備えていますが、
この力ゆえ慢心している個体が多く、そこが最大の欠点と言われています…。