名称:”深きに沈む藍”フラッド・ディアンラン(ヴァンパイアバハル)
モンスターレベル:21 分類:蛮族
知能:高い 知覚:五感(暗視) 反応:中立
言語:汎用蛮族語、交易共通語、魔法文明語、ノスフェラトゥ語 生息地:ダノス海/蛮都イレスデアル
知名度/弱点値:22/28 弱点:物理ダメージ+3点
先制値:28 移動速度:30/60(飛行)
生命抵抗力:31(38) 精神抵抗力:32(39)

攻撃方法:爪/命中力:27(34)/打撃点:2d+24/回避力:26(33)/ 防護点:23/HP:269/MP:185

特殊能力(◯:常動型 〆:主動作型 ☆:補助動作型 □:宣言型 ▽:条件型 ▼:条件選択型)

〆真語魔法、操霊魔法、深智魔法、召異魔法、神聖魔法15レベル(ル=ロウド)/魔力26(33)
各レベルの真語、操霊、深智、召異、基本神聖魔法と、ル=ロウドの特殊神聖魔法を行使できます。

○複数宣言=2回

○□〆魔法適正
《マルチアクション》《魔法誘導》《魔法収束》《魔法制御》《鷹の目》
《魔法拡大/数・距離・時間・範囲》《ワードブレイク》を習得しています。

○飛行
近接武器の命中力・回避力判定に+1のボーナス修正を得ます。

○通常武器無効
銀か魔法の武器でなければ物理ダメージを与えられません。

▽連続攻撃Ⅱ
攻撃が命中した場合、同じ対象にもう1回攻撃できます。この効果は2回目の攻撃まで発生し、3回目の攻撃が命中しても、それ以上の攻撃は行われません。

○再生=10点

○吸血鬼の身体
太陽の下にいる限り、出番の終了時に「10」点の魔法ダメージを受けます。このダメージは、いかなる効果でも軽減できません。さらに命中力・回避力判定に-2のペナルティ修正を受け、特殊能力「通常武器無効」「再生」を失います。

☆深き藍への回帰/24(31)/精神抵抗力/消滅
自らを中心に「半径50m」の任意のキャラクターを対象とし、精神に働きかけ深い海と藍を連想させます。対象は、そこに還らなければという強い衝動にかられ、自らの力を自身で封じこめてしまいます。対象は10秒(1ラウンド)の間、主動作を行うことができなくなります。この効果は精神属性として扱います。

さらに、抵抗力判定に失敗するたび、能力値減少の呪いを受けます。対象は、任意に決定された能力値が「3」点、減少します。この効果は呪い属性であり、累積し、永続します。解除を試みる場合は、達成値26以上の【リムーブ・カース】か【パーフェクト・キャンセレーション】が必要です。この効果では能力値は「0」点までしか下がりませんが、どの能力値でも「0」になれば、対象は即座に死亡します。
この効果は、1ラウンドに1回だけ使え、連続した手番には使えません。

▼吸血鬼
攻撃が命中したときに、対象に牙で噛み付くかどうか選択できます。
これを選んだ場合、対象に与えるダメージは「2d+36」点となり、適用ダメージと同じだけ、ヴァンパイアバハルのHPが即座に回復します。
この効果でHPが0以下になった対象は、生死判定に-15のペナルティ修正を受けます。死亡すれば、即座に〝穢れ〟が5点上昇し、ブラッドサッカーとして動き出します。
ヴァンパイアバハルは7日「▼吸血鬼」を使わなければ、HPとMPの最大値が10点減少し、特殊能力「再生」を失います。HPとMPの減少は累積しますが、「▼吸血鬼」を使うと即座に解消します。

○液化
ヴァンパイアバハルはHPが0以下になった場合、液体となって地に染み込むなどし、逃走します。このとき、生死判定を行われません。液体になったヴァンパイアバハルには、いかなる方法を用いてもダメージや悪影響を与えることはいっさいできません。液体は、あらゆる場所を伝い、やがてどこかへ辿り着きます。その後、ヴァンパイアバハルは、神殿など自身の定めた聖地、あるいは流れ着いた場所で蘇ります。
復活を阻止するためには、聖別された炎をかざし液体を蒸発させるか、聖水と液体を混ざり合わせなければなりません。魔物知識判定の達成値が弱点値以上でなかった場合には、この方法をキャラクターは知り得なかったことになり、上記の方法を試みても、阻止することはできません。



戦利品
 自動:穢れた液体(10000G/赤SS)
 2~8:なし
 9~12:不死者のローブ(10000G/白SS)
 13~:バハルの紋章の飾り(21000G/金白SS)

解説

フラッド・ディアンランは、アスール氏族における<バハル>の一族の生き残りです。
アスール氏族は、魔法文明時代に起こった開祖ルカードによる虐殺が要因でほとんどが滅びており、現在確認されている生き残りは、それぞれ3つの一族と、それら合わせて3名のみです。バハルは、その中の一つです。

ヴァンパイアバハルは、ゆったりとしつつも軍服のような装いを好んでおり、また、海辺に聖地を定めることの多い一族です。海底には、沈んだバハルの聖地がいくつか遺されていると伝えられています。

フラッドは、現在、ダノス海イレスデアルの何処かにひっそり身を寄せています。かの静かなる不死者ヴォルクライアの統治する蛮族領ですが、フラッドはその部下というわけではありません。ヴォルクライアにも認知されず、イレスデアルのどこかに人知れず潜んでいるのです。メトセラではありませんが、彼はメトセラのように時間の多くを怠惰であることに費やし、数十年に一度の周期でのみ活動し、生き血と娯楽を求めて外界へと赴きます。現在は、フラッドの活動している周期のため、容易ではないにしろ、彼に会うことができます。

彼は、常に陰鬱な表情をしており、疲れ切った印象を与えます。過去には、バハル一族の祖の側近であり、
一族の信仰するル=ロウドの教義に漏れず、しっかり自分の足で立つ凛々しく美しいノスフェラトゥであったそうですが、開祖による虐殺を受けて、今の状態に陥りました。開祖の虐殺から彼が逃れたのは、バハルの祖が彼を逃がしたからだとも、追い詰められ最後の力を振り絞ったコール・ゴッドにより難を逃れたのだとも、どちらにせよ、一族の全てを失ったことには変わらず、それ以降は抜け殻のように過ごしているのです。

この魔物は、レベルと同じ数の<剣のかけら>によって強化されおり、WTにおける処理を採用しています。