名称:"深藍なる祖"ルカード・アスール(ヴァンパイアパトリアークメトセラアスール)
モンスターレベル:31 分類:蛮族
知能:高い 知覚:五感(暗視) 反応:中立
言語:汎用蛮族語、ノスフェラトゥ語、魔法文明語、神紀文明語(会話含む)、ドレイク語、バジリスク語、ドラゴン語 生息地:不明
知名度/弱点値:35/45 弱点:物理ダメージ+3点
先制値:45 移動速度:60/90(飛行)
生命抵抗力:37(44) 精神抵抗力:42(49)
攻撃方法:爪/命中力:45(52)/打撃点:2d+45/回避力:42(49)/ 防護点:35/HP:1030/MP:613
特殊能力(◯:常動型 〆:主動作型 ☆:補助動作型 □:宣言型 ▽:条件型 ▼:条件選択型)
○精神効果無効、呪い無効、病気無効、毒無効
○4回行動
1ラウンドに4回、主動作を行えます。
〆真語魔法、操霊魔法、深智魔法、召異魔法、神聖魔法15レベル(メティシエ)/魔力42(48)
各レベルの真語、操霊、深智、召異、基本神聖魔法と、メティシエの特殊神聖魔法を行使できます。
〆☆秘奥魔法15レベル/魔力42(48)
【悪意の針】【拒絶の障壁】【肉体修復】【猛毒の霧】【退魔活性】【属性付加】
【魔力増強】【大気爆発】【瞬間修復】【断罪の槍】【闇を裂く閃光】【完全防護】
【死の嵐】【神殺の槍】【聖魔の光来】を習得しています。
○複数宣言=4回
○□〆魔法適正
戦闘特技《魔法誘導》《魔法収束》《魔法制御》《鷹の目》
《マルチアクション》《ルーンマスター》《ダブルキャスト》《クリティカルキャスト》
《魔法拡大/数・距離・時間・範囲・確実化・威力確実化》《ワードブレイク》《マナセーブ》
《マナ耐性》《MP軽減/真語魔法・操霊魔法・深智魔法・神聖魔法・召異魔法・秘奥魔法》を習得しています。
○絶対先制
先制判定に自動成功します。達成値の比べあいが必要な場合、達成値は45として扱います。
○飛行
近接武器の命中力・回避力判定に+1のボーナス修正を得ます。
○通常武器無効
銀か魔法の武器でなければ物理ダメージを与えられません。
▽連続攻撃Ⅲ
攻撃が命中した場合、同じ対象にもう1回攻撃できます。この効果は3回目の攻撃まで発生し、4回目の攻撃が命中しても、それ以上の攻撃は行われません。
□強化魔力撃=+27命中・+42ダメージ
命中力判定に+27のボーナス修正を得、打撃点を+42点します。
同時に、自身の回避力・生命抵抗力・精神抵抗力判定に-3のペナルティ修正を受けます。
○再生=31点
○吸血鬼の身体
太陽の下にいる限り、出番の終了時に「31」点の魔法ダメージを受けます。このダメージは、いかなる効果でも軽減できません。さらに命中力・回避力判定に-2のペナルティ修正を受け、特殊能力「通常武器無効」「再生」を失います。
○循環の理
魔法によるダメージを受けた場合、そのダメージの半分(切り上げ点分)のMPを回復します。
○水鏡
近接攻撃によるダメージを受けた場合、その半分(切り上げ分)の点数の魔法ダメージを攻撃者に与えます。
また、攻撃者によるダメージがクリティカルした場合、あらゆる場合において合算ダメージは半減されます。
☆祖なる藍への回帰/48(55)/精神抵抗力/消滅
自らを中心に「半径50m」の任意のキャラクターを対象とし、精神に働きかけ深い海と藍を連想させます。対象は、そこに還らなければという強い衝動にかられ、自らの力を自身で封じこめてしまいます。対象は10秒(1ラウンド)の間、完全な行動不能に陥ります。この効果は精神属性として扱います。
さらに、抵抗力判定に失敗するたび、能力値減少の呪いを受けます。対象は、任意に決定された能力値が「12」点、減少します。この効果は呪い属性であり、累積し、永続します。解除を試みる場合は、達成値50以上の【リムーブ・カース】か【パーフェクト・キャンセレーション】、あるいは【コール・ゴッド】が必要です。この効果では能力値は「0」点までしか下がりませんが、どの能力値でも「0」になれば、対象は即座に死亡します。この能力は1ラウンドに3回まで使えます。
☆開祖の威光/必中
パトリアークの名において、眷族すべてを支配下におきます。
「半径500m」以内に存在する全てのヴァンパイアアスール、そこから連なる一族(トライブ)およびレッサーヴァンパイアは、1ラウンド(10秒)の間、全ての特殊能力を失い、いっさいの主動作が不可能となります。また、アスールの氏族、一族ではないヴァンパイアも精神抵抗判定を行い、達成値42未満であった場合は、同様に主動作を行うことができません。この効果は、1ラウンドに1回だけ使えます。
(名称にメトセラ、またはオリジン、パトリアークとあるヴァンパイアのみ、この効果を免れます)
▼吸血鬼
攻撃が命中したときに、対象に牙で噛み付くかどうか選択できます。
これを選んだ場合、対象に与えるダメージは「2d+60」点となり、適用ダメージと同じだけ、ルカードのHPが即座に回復します。
この効果でHPが0以下になった対象は、生死判定に-15のペナルティ修正を受けます。死亡すれば、即座に〝穢れ〟が5点上昇し、ブラッドサッカーとして動き出します。
○液化
ヴァンパイアアスールはHPが0以下になった場合、液体となって地に染み込むなどし、逃走します。このとき、生死判定を行われません。液体になったヴァンパイアアスールには、いかなる方法を用いてもダメージや悪影響を与えることはいっさいできません。液体は、あらゆる場所を伝い、やがてどこかへ辿り着きます。その後、ヴァンパイアアスールは、神殿など自身の定めた聖地、あるいは流れ着いた場所で蘇ります。
復活を阻止するためには、聖別された炎をかざし液体を蒸発させるか、聖水と液体を混ざり合わせなければなりません。魔物知識判定の達成値が弱点値以上でなかった場合には、この方法をキャラクターは知り得なかったことになり、上記の方法を試みても、阻止することはできません。
戦利品
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解説
アスールの氏族を総べる、最も古いノスフェラトゥの一人であり、アスールの開祖です。
しかしながら、ルカードは既に亡びたと伝承に語られています。その一方で、ルカードの姿を見たとする目撃情報が、アスールの間では実しやかに囁かれており、実は亡びていないのでは?とノスフェラトゥ達は考えていますが、ルカードを初めとした開祖らの殆どが、歴史上から姿を消しているために、真相は闇の中です。
ルカードは、涼しげな面持ちと深藍の長髪が特徴的な、美しい男性の姿をしています。しかし、彼は面白いからといった理由で、常に姿を変化させているため、彼の実際の容姿を知る者は数少ないと言われています。また、彼ならびにアスールから連なるヴァンパイアたちは、青色の髪をしており、ローブなどのようなゆったりとした服装を好んでいます。香灰を流水に流されて滅びるヴァンパイアらと違い、自分たちがその水(液体)と化す、数ある氏族らの中でも変り種とも言える特徴を持っています。
伝説や神話に語られる彼は、多くのメトセラの怠惰さと反し、非常に活動的であったと言われていますが、神々の戦争などには消極的であり、彼の氏族の大半は参加せずに終わっています。また、氏族を増やすことも滅多になく、どちからと言うと引きこもりがちでありました。ルカードと言う男は、面白いものをもっと面白くする、思いついたことはとりあえず何でもしてみる、といった性格をしており、バジリスク的であったため、煩わしいことを嫌う他の長老種らからは煙たがられていたと、諸説あります。
(この性格は、自らがパトリアークであるがゆえの、絶対的な自信に裏打ちされたものでしょうが…)
そんな性格であったため、基本的にメティシエを信仰していても、氏族のヴァンパイアらや配下の信仰には比較的寛容で、彼自身の性質もあり、アスールに連なる者らにはル=ロウドの信者が一定数存在します。
そういったアスールの氏族らでしたが、魔法文明時代のある時期を境目に、氏族のほとんどが姿を消しました。神紀時代の終わりと共に、他の開祖らと同じく姿を消したルカードが突如現れ、氏族の全てを滅ぼし、また自分も自ら果てたと伝承に残されています。真相は不明ですが、ルカードは自身が作り上げた魔剣に狂わされたとも、ルカードならそうしかねないとも、単純に気がふれていたとも、様々な憶測が飛び交っています。
これにより、アスールの氏族のほとんどが滅び、実際に、現在確認されているアスール氏族のヴァンパイアは、わずか3名です。それぞれが異なる一族で、カレウス、シューイ、バハル、と当人らは名乗っています。
滅亡の危機に瀕しているにも関わらず、彼らが仲間を増やすことをしないのは、ルカードの目撃情報があり、当人らもルカードの姿をどこかしらで見ており、余計なことをすれば、開祖が再び現れるのではないか?開祖は自分らを監視しているのではないか?と疑念を抱いているためです。
亡んだ今でも、ルカードは氏族らに天災のようなものとして恐れられているのです。
氏族でもなければ、ただ気が狂って果てた、滑稽な開祖という認識で概ね間違いはないでしょう。
ですが、本当にルカードは亡んだのでしょうか?もしも、本当に亡んでいないのだとすれば、その気まぐれが、いつ人族や他の蛮族に及ぶとも知れません。ルカードの真に恐ろしいものは、力ではありません。
ただ、なにをするか分からない。 この一点なのです――。