名称:”紅き理想郷” ”血染めの救世” ファルフッジ(カーディナルガーネットバジリスク(人間形態))
モンスターレベル:14 分類:蛮族
知能:高い 知覚:五感(暗視) 反応:敵対的
言語:交易共通語、汎用蛮族語、バジリスク語、ドレイク語、魔法文明語、妖魔語、魔神語 生息地:バルナッド地下遺跡
知名度/弱点値:15/28 弱点:水・氷属性ダメージ+3点
先制値:21 移動速度:16
生命抵抗力:18(25) 精神抵抗力:18(25)
攻撃方法:武器/命中力:19(26)/打撃点:2d+22/回避力:17(24)/ 防護点:17/HP:180/MP:110
特殊能力(◯:常動型 〆:主動作型 ☆:補助動作型 □:宣言型 ▽:条件型 ▼:条件選択型)
☆〆真語魔法、召異魔法13レベル/魔力18
□〆魔法適性
《マルチアクション》《魔法拡大/数・距離・時間》《ワードブレイク》習得
☆柘榴の視線/17(24)/精神抵抗力/消滅
射程:50m、形状:起点指定で、敵1体を睨みつけ、石化進行(器用度、知力/-6)を与える。
さらに、最大、現在HPが共に1d+3点減少する。最大HPが0以下になった者は死亡する。
この効果は呪い属性で、HP減少はシャドウの種族特徴などの呪いダメージ軽減で軽減可能。
睨みつけられた者は手先と頭から上半身が花のような形に変化し、最終的に奇怪な柘榴石のオブジェになる。
鏡を手にし、精神抵抗力判定の達成値が目標値より4点以上高ければ、視線を跳ね返すことが出来る。
〆絶命の視線/必中
射程:10m、形状:起点指定で対象1体を睨みつけ、逃れられない死を決定づける。
対象は3ラウンド後、対象の手番の終了時に死亡する。この効果は呪い属性。
何らかの幻視型の占瞳技能を持っている場合、この能力の使用と同時に判定を行い、
達成値21以上でこの能力を即座に解除することが出来る。代償はMP5。
以下の記述は弱点値を抜かない限り無いものとして扱う。
この能力を受けたものは、死ぬまでの間に、真水か聖水を主動作で身体に振りかけることで、
この能力を解除することが出来る。ポーションマスターがあれば、水をかけることは補助動作で可能。
▽視線の正体
どこかで絶命の視線の水の弱点について知った者は、この魔物の魔物知識判定に+4のボーナス修正を得る。
▽毒の血液/18(25)/生命抵抗力/消滅
この魔物が存在する乱戦エリア内で、この魔物にダメージを与えたものは、
自身の手番の終了時に2d+10点の毒属性魔法ダメージを受ける。
〆魔物化
魔物形態に変化する。同時にHPとMPが最大値まで回復し、
「○デモンズスプレッド」以外の、魔法などで自身に与えられているあらゆる効果が消滅する。
一度行うと、1時間は人間形態に戻れない。
○デモンズスプレッド
属性を持つ全てのダメージ半減。抵抗に成功した場合4分の1になる。
ただし、水・氷属性のダメージは軽減されない。
戦利品
自動:バジリスクの純血(1000G/赤S)
自動:柘榴石の邪眼(24000G/金赤SS)
2~9:柘榴石の瞳(8000G/金赤S)
10~:絶命の瞳(16000G/赤SS)
解説
HPとMPは剣の欠片15個で強化されている。PCは3人~、レベル10~11で挑むことを想定している。
「全て解放するのよ、自分のやりたいことはぜーんぶね」
旧バルナッド国内に存在した鉱山の地下遺跡、アオスブルクの大部分を治めるガーネットバジリスク。メス。
血のような真っ赤な目を持ち、目隠しをせずに気まぐれに邪眼の能力を発揮する危険人物。
〈大破局〉ではバルナッドを攻撃した指揮官の一人であり、その絶大な強さをもって多くの蛮族を率いて多大なる戦果をあげたことで知られている。
混沌と略奪を本懐とする典型的な蛮族思考であり、気に入らないことがあるとすぐに周囲のものを石化させたり、絶命させたりする傍迷惑な暴君。石化する者の頭と手は先から裂け、真っ赤な花のようなガーネットの奇怪なオブジェとなる。これは、ファルフッジの歪んだ芸術感を表している。
管理社会を目指すドレイクバイカウントのクリームヒルデとは、昔から犬猿の仲であった。というよりも、規律というものがファルフッジにとって理解不能だったので、未知から来る嫌悪を抱いていたのだろう。〈大破局〉の戦いが一段落したあとはクリームヒルデを裏切った蛮族を傘下に取り込み、アオスブルクが住める環境になれば、そのほとんどを乗っ取った。
召異魔法に造詣が深く、蛮族社会でも疎まれがちなリャグ族から信頼を勝ち得ている。ファルフッジの欲望と衝動にまみれた性格も、魔神との親和性が高い。また、実力主義の蛮族からはカルト的な人気を誇るうえ、「絶命の視線」を恐れて従う者も多い。
子どもにコステラネッツ(イヴィルスピネルバジリスク)とザトゥーリン(ブラッドストーンバジリスク)の兄弟がいる。しかし、肉親の情というものはなく、ほとんど放任して適当に蛮族を指揮させているにすぎない。
ただ、彼らが死亡した時には、ファルフッジの部屋の石像や死体が増えていることや、兄弟が使う真語魔法や召異魔法も、親であるファルフッジから継承していただろうということを考えると、言うことをよく聞く便利な存在程度にはかわいがっていたのかもしれない。
戦闘では、オーガウォーロードなどの部下を前衛に出し、前衛が倒れるまでは、視線を放ったり味方ごと魔法を撃ちまくる。ファルフッジは、魔法誘導すら取っていないのである。
先制判定する際にはアトロフィーに注意するべきである。前衛スカウトの場合は、実質的に先制値は23だ。
また、後衛は乱戦エリアの10m以内に居るべきではない。シャドウリープを使って一気に接近されてしまうからである。ライトニングバインドで前衛を固められて、後衛をなぶり殺しにされると目も当てられない。
また、とどめは一気にしないと、とんでもない威力のデモンズライブラが飛んできて一気に全滅してしまう恐れがある。とはいえ、仕留めたとしても、生死判定に失敗でもしない限り、柱の陰から見ていたティキラが5倍距離拡大のアウェイクンを撃ってきて、ファルフッジは主動作で魔物化して復活してしまうので安心してはいけない。
ファルフッジは、他のバジリスク同様、魔物形態になることを極端に嫌うため、命の危機が迫るまでは変身しない。
魔物形態は、ジェイドバジリスクと同じく4部位で、魔力が2下がり、邪眼と毒の血液の達成値が+1される。
絶命の視線が独立して飛んでくるので注意が必要だ。